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レインズ/FC加盟店での長時間勤務などで、第三者機関の報告を発表

2015年11月06日 / 経営

レインズインターナショナルは11月4日、「しゃぶしゃぶ温野菜」のフランチャイズ加盟企業DWEJAPAN社でのアルバイト従業員の長時間労働などについて、労働組合「ブラックバイトユニオン」から、団体交渉の申し入れがされた件で、第三者調査機関からの報告書を発表した。

9月に、DJ社で働くアルバイト従業員に対して、多額の損害賠償請求・懲戒解雇、自腹購入、連続長時間勤務、店長による脅迫的言動などがあったとして、調査を進めていた。

フランチャイズ本部の立場から、DJ社に対して適正な措置を検討・実施し、チェーン全体としてより安心して働ける環境づくりを進めていくため、事件に関する客観的事実関係を調査する必要があると判断し、レインズと事件関係者と利害関係がなく中立公正な立場から調査を実施することができる第三者機関として、阿部・井窪・片山法律事務所の弁護士により構成された調査チーム(第三者調査機関)に対し、事実関係の調査を依頼していた。

調査では、アルバイト従業員の主張内容と異なる点が確認され、アルバイト従業員が4か月連続勤務を強いられ1日12時間働いていた事実は確認できていないという。

「報告のとおり、アルバイト従業員からの出勤希望の申し出を明確に断れずシフト外の出勤が行われたこと、感情的になり脅迫と受け取られる言動に及んでしまったことは、DJ社と店長において労働関係法令の十分な理解が不足し、適切な労務管理のために必要な規範意識や対応手法等の確立が十分でなかったことが一因であると考えている」(同社)。

「法令を遵守して雇用する個々の従業員に教育・指導を行うことは、加盟企業の責任の下で適切に実施すべきものだが、加盟企業において適切な労務管理に必要な体制を十分に構築できていない場合もあり得ることから、フランチャイズ本部として、従業員がより安心して働ける環境づくりに一層取り組んでいく必要性を切に感じている」という。

現在、パートナーホットライン、加盟企業からの相談窓口の稼働を開始し、一部研修も開始してお
り、今後もこれらを推し進めることにより環境を整える予定だ。

■第三者調査機関からの報告
http://www.reins.co.jp/news/index.php

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