流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





秋田市/イオンタウンのまちづくり構想、市街地形成の方向性と整合しない

2015年11月27日 / 経営

秋田市は11月26日、イオンタウンが表明した秋田市外旭川地区における「秋田北/農/工/商共存型まちづくり構想」の検証結果を公表した。

構想のメリットとデメリットなどを整理した上で、秋田市では、秋田市総合計画、秋田市国土利用計画、秋田市総合都市計画のもと、市街地の無秩序な拡大を抑制し、コンパクトな市街地形成と中心市街地のさらなる活性化に取り組んでいくこととしており、市が進める「都心・中心市街地」と6つの「地域中心」を核とした持続可能な集約型の市街地形成の方向性と整合しないと述べている。

<イオンタウンが表明した秋田北/農/工/商共存型まちづくり構想のゾーニング>
イオンタウンが表明した秋田北/農/工/商共存型まちづくり構想

短期的なメリットとして、SC以外にも集客につながる機能があり、観光資源のPR機会が拡充され、イベントなどを目的とした来訪者の増加や周辺地域居住者の買い物環境の向上、約3000人の雇用の創出、税収の増加などを指摘した。

デメリットとしては、SCにより市南部と北部に交流人口が集中し、中心市街地やその他地区の施設への来訪者の減少、既存の商店街・商業施設の閉鎖などを想定。

他都市の事例からも、雇用の大部分は非正規雇用になる可能性が大きい点を指摘した。

秋田市外旭川地区からおおむね一時間県内の周辺市町村(10自治体)に対し、構想への見解を求めた結果、賛成は0、どちらとも言えないは4、反対は6だった。

産官学金労言の各分野の有識者18人で構成する秋田市総合計画・地方創生懇談会の委員に対して、アンケートをしたところ、15人が回答。

構想について、総合的にどのように考えるかとの問いに、メリットが多い1人、どちらとも言えない5人、デメリットが多い9人との回答だった。

■「秋田北/農/工/商共存型まちづくり構想」の検証結果
http://www.city.akita.akita.jp/city/pl/mn/ion/kekka.pdf

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧