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資生堂/通期予想を下方修正、営業益・経常益ともに50%減へ

2014年10月31日 / 経営

資生堂は10月31日、2015年3月期の通期予想を下方修正すると発表した。

売上高を従来予想の7800億円から7700億円(前期比1.0%増)に、営業利益を420億円から250億円(49.6%減)に、経常利益を420億円から260億円(49.4%減)に、純利益を380億円から300億円(14.7%増)に、それぞれ引き下げる。

4~9月期実績で、営業利益と経常利益が大幅に下ブレたことを踏まえたほか、下期に中国で売上が計画を下回る見込みであること、第4四半期に中国などで店頭在庫水準の適正化を実施することなどを反映させた。さらに、為替の想定レートを見直したことも影響する。

通期の想定レートは、ドル・円を従来の102円から103円と、円安方向に見直した一方で、ユーロ・円を140円から139.5円と、円高方向に修正した。人民元については、1元=16.7円を維持。

4~9月期決算は、売上高が3656億円(前年同期比1.4%増)、営業利益は109億円(46.4%減)、経常利益は115億円(45.2%減)、純利益は246億円(約4.5倍)となった。

国内売上高は5.1%減、海外は8.1%増。為替変動の影響を除くと、海外売上高は実質0.1%減だった。

地域別売上高を為替の影響を除いた実質ベースでみると、米州は1.0%減、欧州は5.6%減、アジア・オセアニアは3.8%増で、その中でも中国は5.4%増だった。

利益面では、国内での人件費増に加え、海外でのマーケティング費用の増加、米国物流センターでのトラブルを受けた費用増や、ギリシャでの返品引当などが、下押し材料となった。

一方、保有ブランドの売却に伴い特別力を計上したことから、純利益は大幅に増加した。

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