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キャセイ食品/負債総額約44億円で民事再生手続へ

2008年12月01日 / トピックス

東京商工リサーチは12月1日、調味料・冷凍野菜製造販売のキャセイ食品(中央区八丁堀)が11月28日、東京地方裁判所に民事再生手続の開始を申し立てたと報じた。負債総額は約44億3800万円

キャセイ食品は1968年11月、新光産業の名称で法人化。1972年6月キャセイ販賣に社名を変更し、87年工場部門のキャセイ食品を吸収して現在の体制となった。業務は調味料・冷凍野菜の製造・販売で、カツオ・カニなどの魚介類、牛・豚などの肉類、野菜類などをベースとした天然調味料の製造(事業比率68.4%)、さといも・オクラなどの冷凍野菜の製造販売(31.6%)を行っていた。2008年3月期の売上高は39億1700万円。

しかし農林水産省が問題視した長崎工場での野菜冷凍食品偽装が今回の申し立てのきっかけとなった。九州産と表示していた冷凍野菜が、実は中国、アメリカ産のものが混入しており、農林水産省は11月14日付で改善を指示。21日には長崎県警が長崎工場を不正競争防止法違反(原産地偽装)容疑で家宅捜索しており信用性が失墜。受注販売や資金調達も困難となり、会社継続を断念した。

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