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ゼンショーHD/職場環境改善に関する報告書を受領

2015年04月08日 / 経営

ゼンショーホールディングスは4月8日、長時間労働問題を解決するために昨年11月に設置した「職場環境改善促進委員会」から、職場環境改善に関する報告書を受領したと発表した。

報告書では、すき家本部におけるこれまでの長時間労働の把握は、月間で、かつ前月に対してのものであった。さらに、該当月の長時間労働者に対しての後追い方法も注意喚起をする程度であったと指摘。

背景として、全国2000店舗弱を品川本部のみでコントロールしていたことにより、把握が追いつかず、後追いが浅くならざるを得なかったことが推測される。

そのため、委員会では、従業員の正確な労働実態を迅速に把握し、長時間労働の発生を事前に防ぐための仕組みが必要であると認識したと指摘している。

今回、過重労働禁止のルール化とその実現のための体制整備、労働環境を改善するための施策、サービス残業を防止するための施策、深夜時間帯の複数勤務体制の確立などの取り組みをまとめた。

報告書は、「全国を品川本部で一極管理する体制から、地域すき家を設立し、それぞれのCOOを選任したのだから、地域の店舗及びクルーに密着し、各々の現場の実態の吸い上げと、迅速な改善を図り、地域の顧客においしい「食」を提供するという目的達成のため、より強力に取り組んでほしい」。

「また、単に顧客に食事を提供するだけではなく、地域社会との結びつきを更に強め、本当の意味での食のインフラとして地域社会の中で輝きを放つ会社になるよう、不断に社内風土の改革に取組んでいただくことを期待し、報告書を締めくくる」と述べている。

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