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マツモトキヨシ/三井アウトレットパーク幕張に新業態

2015年07月14日 / トピックス商品店舗

マツモトキヨシは7月14日、千葉市の商業施設「三井アウトレットパーク幕張」に新業態「マツモトキヨシOUTLET」をオープンした。

<マツモトキヨシOUTLET>
マツモトキヨシOUTLET

外国人観光客の増加に伴い、これまでとは違う立地で、免税需要を取り込む新たな取り組み。三井アウトレットパーク幕張の第3期増床に伴い出店したもので、三井不動産も外国人観光客向けの店舗として期待を寄せている。

<店内全景>
店内全景

店舗名には立地に合わせOUTLETという名をつけたが、取扱商品は通常店舗と同様の商品を販売する。価格面はポイントアップ、カウンセリング化粧品3割引などのセールスプロモーションを通じて、値ごろ感を打ち出し、毎日、何らかのセールを実施する。登録販売士による運営で、医薬品は2類・3類のみを販売する。

<レジは免税対応>
レジは免税対応

取扱商品は約1万2000SKUで、通常店舗よりは絞り込んだ。ナショナルブランドを絞り込みプライベートブランド(PB)の「MK CUSTOMER」を優先して品ぞろえしたため、PB比率は通常店舗の1割から3割に拡大した。

<品ぞろえは既存店で外国人に人気商品を意識>
品ぞろえは既存店で外国人に人気商品を意識

銀座、秋葉原、吉祥寺などの店舗でも外国人観光客のお客が多く、購買動向もつかめてきた。同じ外国人観光客需要でも、立地によって、価格重視派と品ぞろえ・サービス重視派に分かれるという。

<外国人に人気のストッキングも販売>
外国人に人気のストッキングも販売

アウトレットへの出店にあたっては、ブランドを集積したアウトレットの特性に合わせ、都心部や銀座店の品ぞろえを参考にした。そのほか、3700万人のポイント会員のデータも活用した。

<店舗中央>
店舗中央

6月末現在で、約150店が免税対応をしており、外国人観光客にはWiFiのニーズが高いことから、幕張でもWiFiの店舗とした。スタッフも中国語に対応する。

<化粧品コーナー>
化粧品コーナー

<医薬品コーナー>
医薬品コーナー

店内は入口右壁面に化粧品、店舗中央は衛生用品、左壁面は医薬品を配置した。マツモトキヨシは中国国内でも認知度が高く、リピーターのお客も多い。

<サプリメント>
サプリメント

銀座や秋葉原では、サプリメントも売れ筋商品の一つで、メイドインジャパンの和食にあうサプリメントを展開。ナットウキナーゼを配合した商品が人気だという。

<ゴールデンゾーンにPBを配置>
<ゴールデンゾーンにPBを配置

医薬品へのニーズも高いため、左壁面の医薬品コーナーのもっとも目に付き手に取りやすいゴールデンゾーンは、PBの「MK CUSTOMER」の医薬品を配置。医薬品販売でもPBをアピールする。

<スキンケアを中心としたPBのディスプレイ>
スキンケアを中心としたPBのディスプレイ

マツモトキヨシでは2006年から、プレミアム系のプライベートブランド商品の開発を進めている。ドラッグストア=価格というイメージがある中で、サロンで販売するような高品質な商品を手頃な価格で提供する。

<PBのロゴをパッケージの裏面に配置>
PBのロゴをパッケージの裏面に配置

プレミアム系PBでは、PBのロゴをパッケージの裏面に配置し、価格訴求のPBとは一線を画す商品作りをした。販売面では、社内資格であるビューティセクションマネジャーが実際に商品を使用して各店舗でも接客を指導する。基礎化粧品、乳液などスキンケアを中心に展開しており、外国人観光客にも人気の商品となっているという。

<POPで商品を解説>
POPで商品を解説

アウトレットモールへの出店は新たな取り組みで、幕張店での販売動向を踏まえて、今後、商品構成などを調整する。2016年3月末までには、アウトレットへもう1店舗を出店する予定だ。

店舗概要
所在地:千葉県千葉市美浜区ひび野2-6-1
TEL:043-298-2055
営業時間:10時~20時
取扱アイテム数:1万2000SKU

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