楽天は8月19日、フランスのNGO「市民の絆」(Secours Populaire Francais・SPF)と、共同でフランス国内の子供たちを対象に包括的な支援活動を行うことで合意したと発表した。
第1弾として、これまで日本国内4県で運行してきた車両型移動図書館「楽天いどうとしょかん」を、海外では初めてとなるフランスにおいて今秋から運行を開始する。
2014年9月にパリで開催されたOECD主催の東北復興支援イベント「東北復幸祭<環WA>inParis」に「楽天いどうとしょかん」を出展し、イベント終了後はその移動図書館に搭載していた本をSPFに寄付していた。
その活動を通じて、子どもを対象としたSPFの支援活動や理念に賛同し、共同事業の可能性について協議を続けてきた結果、このたび共同での支援活動実施の合意に至った。
今回、フランスにおける「楽天いどうとしょかん」には、日本と同様に、幼児から中学生までを対象とした書籍を搭載する。
フランスの絵本や児童書に加え、フランス語に翻訳された日本の絵本やマンガなど約2000冊の本と5台の電子書籍リーダー「Kobo」を搭載し、読書を通じて成長できる機会をフランスの子どもに提供する。
運行する地域としては、識字率の低い子供が多い傾向にあるフランス北部のノール県での展開を予定しており、絵本からでも本を読むことの楽しさを知ってもらう機会を提供することで、同地域における子どもの識字率向上に寄与することを目指す。