ベイシア／新業態を群馬県伊勢崎市に開店

2010年11月17日／店舗

ベイシアは11月17日、群馬県伊勢崎市に「ベイシアスーパーマーケット伊勢崎バイパス（BP）店」をプレオープンした。

＜ベイシアスーパーマーケット伊勢崎バイパス店＞

食品約600坪、住居用品・日用雑貨約150坪の売場構成を採用。既存のスーパーセンターの食品売場は800坪から1000坪で、スーパーセンターの食品売場よりもコンパクトな店舗となった。

人口の集積地に単独出店の可能な小商圏型の中型食品スーパーと位置づけられ、主力業態であるスーパーセンター（Su.C）間を埋める配置で、地域のシェア拡大を加速させるという。

1次商圏は1km圏内、6000世帯、1万6000人で想定、3km圏を設定する3次商圏までの合計で2万4000世帯、6万4000人を基本商圏としている。

既存の商圏を強化する業態との位置づけで、1.5kmに総合スーパー業態のベイシアIS伊勢崎店、ベイシア2km圏内にSu.C業態のベイシア西部モール店がある。

＜平台を廃止、商品陳列作業を軽減した青果売場＞

従来のSu.Cの食品売場と異なり、青果の平台を廃止した。「平台を廃止したことで、陳列作業を軽減すると同時に冷蔵ケースを用いたことで、鮮度管理を強化した」（同社）という。

精肉売場では既存店舗でも取り組んでいるアウトパック商品比率の向上に取り組み、同店では約90％の商品をプロセスセンター経由としている。将来的には100％アウトパック商品での運営とする予定だ。

同店では、「買えば買うほど安さ実感！」をテーマに、スーパーセンターと同様に毎日低価格（EDLP）の販売を強化した。

＜均一商品を打ち出した清涼飲料とカップラーメン売場＞

冷凍食品はリーチインクーラーで展開、牛乳もバット陳列を採用するなど従来からのローコストの取り組みを踏襲した。

＜バット陳列を採用した牛乳売場＞

EDLPを強化するため、グループ企業でホームセンターを展開するカインズが開発したビール風新分野商品「カインズ黄金」のほか、ベイシアオリジナルPBを大量陳列で売り込んでいる。チラシは週1回を原則とするが、将来的にはチラシの廃止も視野にいれているという。

＜ビール風新分野PBカインズ黄金＞

伊勢崎BP店は、1981年6月に開店した総合スーパー業態「旧伊勢崎BP店」をスクラップ＆ビルド(S&B)で出店した店舗で、旧店舗は商圏の変化に合わせて2008年6月に食品特化型店舗へ改装し、2010年5月まで営業をしていた。

S&Bで、建築面積を縮小したことで、投資コストを軽減し、食品単独で採算が取れる業態を目指すという。まだ、実験的な業態としての位置づけだが、来年に千葉県流山市に新店の形式で2号店を出店する計画だ。

2つの店舗の推移を見て、今後、SSM（スーパー・スーパーマーケット）を多店舗展開するかを見極めたいとしている。

店舗概要
所在地：群馬県伊勢崎市連取町2336-7
TEL：0270-25-3111
店長：大森寛之
建物構造：鉄骨造1階建
敷地面積：1万9107㎡
延床面積：3501㎡、売場面積：2504㎡（通路、テナント含む）
営業時間：10時～20時30分
テナント：クリーニング、ATM
取扱品目数：生鮮4品約1100品目、雑貨約1000品目、加工食品約8000品目
部門別売上構成比：生鮮食品40％、加工食品50％、雑貨10％
レジ台数：10台
従業員数：社員7人、パート66人、アルバイト47人
売上計画：20億円

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