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矢野経済研究所は10月10日、国内アパレル市場に関する調査結果2012を発表した。
調査によると、2011年の国内アパレル総小売市場規模は1.4%増の9兆502億円、リーマンショック後、初めてとなる前年比プラスで推移した。
品目別では、婦人服・洋品市場が5兆6852億円(1.3%増)、紳士服・洋品市場が2兆4700億円(2.0%増)、ベビー・子供服・洋品市場が8950億円(1.1%増)で、いずれの品目も前年を上回った。
2011年の国内アパレル市場は、機能性衣料とミセス向け衣料が牽引した。機能性衣料は、クールビズ・ウォームビズ対応の涼感・温感機能だけでなく、防しわ、抗菌・防臭なども含めた高機能衣料が市場を牽引した。
ミセス向け衣料は、体形をカバーするパターンを採用したものや、家庭で洗濯できるイージーケアなど、ミセスのニーズを反映した商品が主流であり、今後もさらに拡大するとみる。
ただ、市場を活気付ける要因はあるものの、全体市場を活気付けるほどの勢いはまだ持っていない。機能性衣料には飽和感も漂ってきているため、2012年の国内アパレル総小売市場規模はほぼ前年並みの9兆140億円(0.4%減)で推移すると予測した。