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文具・事務用品市場/2011年は1.5%減の4764億円

2012年11月19日 / 商品経営

矢野経済研究所は、文具・事務用品市場に関する調査結果2012を発表した。調査によると、2011年度の国内文具・事務用品市場規模は前年度比1.5%減の4764億円と推計した。

筆記具では鉛筆、万年筆、油性ボールペン、水性ボールペン、シャープペンシル、油性マーカー、水性マーカー、紙製品ではノート、学習帳、手帳類、封筒、アルバム、ルーズリーフ、レポート用紙、事務用品ではファイル類、粘着テープ、印章類、ラベル類、のり、黒板類(ボード他)、修正用品、カッター、ステープラー、消しゴム、文具はさみ、電子文具、電子辞書の3分野27品目を対象に調査した。

2011年は、文具・事務用品市場の減少幅は縮小したものの、依然として減少傾向が続いた。法人需要は厳しい状況が続いているが、底打ち感がでてきた。パーソナル需要は底堅く、個人の開拓に文具メーカーの目が向けられている。

国内ノート市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、1.7%増の233億円と推計する。ノート市場は2007年度以降、拡大基調となっており、文具・事務用品全体市場が縮小する中で数少ない成長分野となっている。

やや成長率が鈍化したものの、デザイン性や付加価値を高めたノートの普及やデジタル機器(スマートフォン)に連動した新ジャンルのノートの登場などで成長を維持している。

油性ボールペンの市場規模は、1.6%減の187億円、水性ボールペン(ゲルインキ含む)の市場規模は、6.0%増の158億円と推計する。ボールペン合計では、1.8%増の345億円となった(いずれもメーカー出荷金額ベース)。

水性ボールペンは、消せるボールペンやカラーバリエーションが豊富な替え芯が選べるボールペンなどがロングセラーのヒット商品となり、2010年度以降市場は拡大した。油性ボールペンは、水性ボールペン人気の影響もあり、2011年度の市場は微減となった。

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