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マックスバリュ東北/2009年2月期の営業利益84%減

2009年04月06日 / 決算

マックスバリュ東北が4月6日に発表した2009年2月期決算によると、売上高は926億6400万円(前年同期比5.8%増)、営業利益2300万円(84.9%減)、経常利益2100万円(90.7%減)、当期損失19億6700万円の増収減益となった。

同期の店舗状況は、昨年3月-9月に青森県、秋田県などに計5店舗を出店。並行して青森東店、浪岡店、大館西店の3店舗を初のディスカウント業態「ザ ビッグ」に転換し、事業構造変革に着手した。一方、店舗面積が比較的狭い店舗は閉鎖を進め。小型店を中心に4店舗を閉店した。期末店舗数はザ ビッグ3店舗を含め、青森県25店舗、秋田県36店舗、山形県27店舗、岩手県1店舗の計89店舗となった。

営業面では、「がんばろう日本!とことん価格」による約400品目の値下げ販売、円高還元緊急値下げなどで価格競争力を強化し、内食志向や国産志向などに対応する売場づくり、地産地消を推進し各県の県産米を使用した「お米パン」の発売などを打ち出した。

催事では火曜市やお客さま感謝デーなど「冠デー」を強化。一人当たり買上点数の増大、客数の増加を狙ったが、第4四半期に入ると既存店売上高の伸びが鈍化。果期間中の既存店売上高は0.3%減となった。

売上総利益面では、下期から実施したスーパーバイザー制度の強化や「トップバリュ」の売上拡大などにより徐々に回復基調にはあるものの、価格競争の激化などで売上総利益率は前期から23.2%と0.5 ポイント低下した。

経費面では、節電システムの導入店舗拡大による電気使用量の削減や、営業時間見直しなどで販売費・一般管理費率の抑制に取組んだ。このため前期の25.9%から25.6%へ0.3 ポイント引き下げられたものの、上期に集中した新店の開設や電気・ガス料金値上げの影響などで、販売費・一般管理費の総額は結果的に4.2%増加した。

各部門別の状況は、農産・水産・畜産・デリカの生鮮部門では、産地や生産者にこだわった商品を訴求し、価格競争力強化のため一人当たり買上点数の増加に向けた取組みを行った。また、社員の午後出勤へのシフトなどで夕方の「できたて・つくりたて」商品の提供に努めた。畜産グループが好調だったが、水産グループでは多様化する購買動向への対応に課題を残したという。デイリー・グロサリー部門は、地域性や季節に合わせた売場づくりに努め、またトップバリュの拡販などに努めた結果、全体に占める「トップバリュ」商品の売上構成比は、前期の7.3%に比べ9.3%の2%増となった。

次期はDS・SM・CSMの3業態の確立、来店客数と買上点数の増大を図るなどで売上高930億円(0.4%増)、営業利益6億円(2493.7%増)、経常利益5億円(2226.7%増)、当期利益1億円と利益面が躍進する見通し。

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