資生堂／米化粧品会社を買収、グローバルブランド力強化

2010年01月15日／海外

資生堂は1月15日、米NASDAQ市場上場の自然派化粧品会社Bare Escentuals,Inc.を資生堂の完全子会社による株式公開買付と現金を対価とする合併で買収すると発表した。

Bare Escentuals,Inc.は、ミネラル系メーキャップ化粧品の草分け的存在で、ミネラルファンデーション市場でシェア67％（資生堂調べ）を持つ。

資生堂はこの合意に基づき、Bare Escentuals,Inc.の全発行済株式を約17億ドルで取得する。買収後、Bare Escentuals,Inc.は資生堂の連結子会社となり、カリフォルニア州で事業を継続する。

今回の買収は、新ブランドのラインナップ化で幅広い顧客のニーズに応えられる、競争力のあるブランド・ポートフォリオを構築することなどが目的。これにより世界で展開する複数のグローバルブランドを持ち、欧米でのプレゼンスも高めることで、アジアを代表する真のグローバルプレイヤーの実現を目指す。

また、流通・販売面で補完関係が構築され、両社の流通・販売インフラを相互活用することで流通・販売インフラの活用効率の向上が期待できる。

さらに、スキンケアを中心とした研究開発力を生かして今後両社が共同で製品を開発、Bare Escentuals,Inc.の商品力強化が可能となるほか、北米の事業基盤が強化され、北米市場での売上を欧州地域に匹敵する規模に拡大することも見込む。

関連記事