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資生堂/香水・化粧品の「セルジュ ルタンス」商標権買い取りを合意

2015年12月22日 / 海外

資生堂は12月22日、フランス人クリエーターのセルジュ・ルタンス氏とラグジュアリーフレグランスと化粧品で知られる「セルジュ ルタンス」ブランドの商標権買い取りに合意した、と発表した。

同ブランドは、同氏と資生堂が共同で開発したもので、商標権買い取りについては今年3月から交渉を進めていた。

今回の合意により、資生堂はブランドへのより積極的な投資が可能となり、世界の主要都市に直営店を出店するなど、現在世界の35か国・約2000店で展開しているブランドのプレステージ性を保ちながら、顧客接点をさらに拡大していく計画。

資生堂は、「希少かつ豪華」というブランドコンセプトを保ちながら売上を高めていくため、商標権の買い取りが最善の選択であると判断した。

ルタンス氏はブランドのクリエイティブ ディレクターを引き続き務め、ブランドの精神とスタイルを伝達していく。

その独特のクリエーションにより業界で名を馳せていたフランス人クリエーターのセルジュ・ルタンス氏と資生堂の関係は1980年にまで遡る。資生堂が1980年に欧州市場への本格進出を成功させ、その後のグローバル化を加速させることができたのは、同氏の功績に拠るところが大きいと言えるとしている。

2000年に同氏は資生堂グループの協力により、自身のブランド「Parfums Beaute Serge Lutens」(後にSerge Lutensに改称)を立ち上げた。

セルジュ・ルタンス氏は、1942年フランス、リール生まれ。1968年から12年間、クリスチャンディオールのメーキャップ商品開発のアートディレクターを務めた。

その後、1980年、資生堂の欧州本格展開時のイメージクリエーションを契機に資生堂と契約。約20年間、資生堂のグローバルイメージとビジュアルアイデンティティを担当した。

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