流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





農水省/アサヒ飲料の事業再編計画を認定

2015年12月22日 / 経営

農林水産省は12月22日、アサヒ飲料から提出された産業競争力強化法に基づく「事業再編計画」について12月21日付で認定を行った、と発表した。

産業競争力強化法(2013年法律98号)第24条第5項に基づき審査した結果、同法第2条第11項に規定する事業再編を行う者として、同法で定める認定要件を満たすと認められた。

今回の認定により、会社合併に伴う不動産の所有権の移転登記に係る登録免許税の軽減措置を受けることが可能となる。

アサヒ飲料は、国内飲料製造、乳購買を含む乳製品事業を会社分割によりカルピスの100%子会社であるカルピスフーズサービス(2016年1月1日付けで「カルピス」に商号変更予定)に承継した後のカルピスの吸収合併を行う。

これにより、グループ内での業務の重複を解消し、効率化を推進する体制を構築するとともに、両社の強みを掛け合わせることで、グループ・飲料事業の更なる成長の加速を目指す。

飲料事業統合を機に、国内飲料事業を担うアサヒ飲料は、機動的な研究開発体制とマーケティング体制を確立。

既存のカテゴリーはもとより、カテゴリーの枠にとらわれない顧客創造を目的とした技術開発・商品開発を行
う。

同社はこれまで高い効率性と安定した品質を担保とした生産技術力、幅広い商品カテゴリー展開を行っており、カルピスが持つ乳酸菌発酵技術と研究開発力を組み合わせることによって、新たな価値を付加した商品を創造する。

2018年度には、新商品の売上高を同社の全売上高の1.2%以上とすることを目標とする。

また、従業員1人当たりの付加価値額を6%以上向上させ、有利子負債/キャッシュフロー10倍以内、経常収支比率100%超を目指す。

今回の再編に伴う解雇は発生しない。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧