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カルチュア・コンビニエンス・クラブ/通期は売上高7.2%減、当期利益2.7倍

2009年05月12日 / 決算

カルチュア・コンビニエンス・クラブが5月12日発表した2009年3月期業績によると、売上高2206億8800万円(前年同期比7.2%減)、営業利益152億4900万円(0.2%増)、経常利益160億5100万円(6.1%増)、当期利益81億4200万円(177.7%増)となった。

直営事業、フランチャイズ事業、商品事業、インターネット関連事業からなるTSUTAYA事業では、インターネット関連事業が増収となったものの、直営店舗の譲渡と不採算直営店舗の閉鎖などにより直営事業が大幅な減収となったため、TSUTAYA事業全体でも減収となった。

マーケティング・ソリューション事業でも、2008年9月にアイ・エム・ジェイを連結子会社から持分法適用関連会社としたことを主因に減収となった。営業利益については、直営事業、フランチャイズ事業が減益となったものの、商品事業、インターネット関連事業、カード関連事業の伸長などにより、0.2%増となった。経常利益は持分法適用関連会社の利益増加などにより6.1%増となった。当期利益は、特別損失の減少などにより177.7%増となった。

種類別セグメントの状況は、直営事業では、連結子会社すみやが不採算店舗の閉鎖を進めたほか、FC加盟企業様への直営店舗の売却が減少したことなどにより、売上高は673億6200万円(12.4%減)、営業損失18億7300万円となった。

フランチャイズ事業では、既存店売上高前年比は、レンタル98%(うち映像レンタル98%)、CD・DVD販売93%、書籍・雑誌販売100%、ゲーム販売89%、全体では96%となった。レンタルは上期に比べて下期は落ち込みがやや少なかったものの、市場の低迷などによりCD・DVD販売、ゲーム販売が低調な推移となり、全体でも前年を下回る結果となった。

総末端売上高前年同期比は、レンタル101%(うち映像レンタル101%)、CD・DVD販売94%、書籍・雑誌販売113%、ゲーム販売94%、リサイクル販売110%、全体では102%となった。

TSUTAYA店舗の2009年3月末の稼動店舗数は1372店(前年同期比45店舗増)となり、大型複合店を中心とした出店が順調に推移。発行拠点の拡大などによりT会員数(名寄せ後)は2009年3月末で3202万人(486万人増)と約18%の増加となった。売上高は297億4200万円(0.6%減)とほぼ前年並みを確保したが、機能が重複する部門を直営事業・商品事業から同事業に集約したため人件費が増加し、営業利益は94億1800万円(5.1%減)。

商品事業では、PPT(PayPerTransaction:レンタル出来高払いによる収益分配方式)による商品出荷量の拡大によりPPT売上高は増収となったものの、版権出資関連などのコンテンツ事業の売上減により、売上高は753億6800万円(0.4%減)。営業利益はコンテンツ事業の収益改善などにより62億1200万円(8.5%増)となった。

インターネット関連事業では、Webサイト・モバイルを活用した来店促進戦略(クリック&モルタル)のもと、TSUTAYA会員のオンライン化の促進、各サイト上でのサービスの見直しや強化、TSUTAYA店舗と連携したサービス提供やTSUTAYAオリジナル企画商品の販売等を推進。

TSUTAYAonline(TOL)の登録会員数は、2009年3月末現在1483万人(173万人増)。オンライン宅配レンタルのTSUTAYADISCAS会員数も65万人(22万人増)と増加した。TSUTAYADISCASの会員増などにより、売上高は198億6400万円(16.6%増)、営業利益は12億9000万円(32.7%増)となった。

次期の業績見通しは、売上高2070億円、営業利益175億円、経常利益180億円、当期利益140億円を予想している。

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