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カルチュア・コンビニエンス・クラブ/売上高17%減、営業利益16.4%減

2009年08月06日 / 決算

カルチュア・コンビニエンス・クラブが8月6日に発表した2010年3月期第1四半期決算によると、売上高は469億7200万円(前年同期比17.1%減)、営業利益27億3800万円(16.4%減)、経常利益29億8400万円(16.4%減)、当期利益35億2400万円(81.2%増)となった。

事業別の概況は、TSUTAYA直営事業でCD・DVD販売の不振やゲーム販売が減少。既存店売上高が低迷したことに加えて、連結子会社のすみやなど店舗の譲渡や閉鎖を進めてきたことなどで売上高は139億8900万円(15.7%減)、営業損失は7億6400万円(5億4000万円の損失拡大)となった。

TSUTAYA フランチャイズ事業では、既存店売上高前年同期比がレンタル2%減(うち映像レンタル1%減)、CD・DVD販売29%減、書籍・雑誌販売1%減、ゲーム販売21%減、リサイクル販売2%増と、全体では9%減となった。映像レンタルは5月、6月と100%を上回ったものの、音楽レンタルは新作シングルの減少などで前年割れが続いた。

特に、CD・DVD販売は市場全体の落ち込みもあり、前年同期比では約3割近く減少した。総末端売上高前年同期比はレンタル1%増(うち映像レンタル2%増)、CD・DVD販売30%減、書籍・雑誌販売3%増、ゲーム販売16%減、リサイクル販売15%増と、全体では6%減となった。加盟店舗数の増加などで映像レンタル、書籍・雑誌販売、リサイクル販売は増収となったものの、CD・DVD販売、ゲーム販売の不振で全体でも減収となった。

商品出荷の状況は、店舗総末端売上高の伸び悩みなどはあったが、PPT出荷量は増加しており、物流コストの削減など加盟店の収益性向上に引き続き注力する。TSUTAYA店舗の6月末の稼動店舗数は1373店と34店舗の増加となり、発行拠点の拡大などでT会員数(名寄せ後)は6月末で3277万人(352万人増)となった。事業全体の売上高は245億8600万円(6.0%減)、営業利益は39億9500万円(6.5%減)となった。

アライアンス・コンサルティング事業はT会員数3277万人(352万人増)、クレジット機能付会員証の有効会員数が542万人(37万人増)と順調に増加。また、Tポイントアライアンス企業数が昨年6月末の46社から今年6月末には54社に拡大し、利便性向上と利用者数の増加を実現、ポイント手数料の増加に努めた。売上高は28億4200万円(8.9%増)、営業利益8億6100万円(7.4%増)と増収増益を確保した。

会員サービス事業は、Webサイトとモバイルを活用した来店促進戦略(クリック&モルタ
ル)のもと、引き続きTSUTAYA会員のオンライン化の促進った。一方で、TSUTAYA店舗との連携強化や顧客価値向上を目的にTOLの大幅なリニューアルを実施。また、モバイルサービスも、キャリアの公式サイトでは初のマルチデジタルコンテンツ配信サイトとして新たにサービスを開始した。

TOLの登録会員数は6月末で1496万人(129万人増)となり、オンライン宅配レンタルのTSUTAYA DISCAS会員数は、テレビCMの効果などで6月末で72万人(25万人増)と順調に増加。TSUTAYA DISCASの会員増に伴う売上増はあったものの、TOLのサイトリニューアルなどのコストの増加から、売上高は47億7400万円(5.0%増)、営業損失2800万円(2000万円の損失拡大)となった。

通期は売上高2070億円(6.2%減)、営業利益175億円(14.8%増)、経常利益180億円(12.1%増)、当期利益140億円(71.9%増)を見込んでいる。

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