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キリン堂/営業利益30%減、当期損失4億4300万円

2010年03月31日 / 決算

キリン堂が3月31日に発表した2010年2月期決算によると、売上高は1049億6400万円(前年同期比1.6%減)、営業利益12億3200万円(30.8%減)、経常利益15億2700万円(24.8%減)、当期損失4億4300万円(前期は5億円の当期利益)となった。

新型インフルエンザの国内感染拡大で関連商品の拡販効果や調剤部門の売上増が見られたが、冬場の風邪薬関連商品の売上低迷などで売上高は減収となった。利益面でも売上総利益率の低下をカバーするため経費の効率的な活用と削減に注力し、販売費・一般管理費は前期比で削減できたが、売上総利益の減少を補うには至らなかった。

さらに調剤売上の売上高に占める割合が高まり、仕入などに係る消費税の一部を税額控除できなくなり、租税公課が2億3200万円増加。減益となった。

このほか第1四半期より、営業店内の在庫の評価法を売価還元原価法から売価還元低価法に変更したため、棚卸資産評価損を含む特別損失として17億4300万円を計上した。

小売事業ではスーパードラッグストア6店舗、小型店7店舗を出店。連結子会社のニッショードラッグがスーパードラッグストア1店舗を出店した。また自社で205店舗、連結子会社の78店舗で改正薬事法施行に伴うレイアウト変更など簡易改装を実施。一方で連結子会社を含め6店舗を閉店し、期末グループ店舗数は311店舗となった。

来期はタスクフォース主導の徹底したセルフ売場づくりなど店舗オペレーションの効率化、EDLP化へのシフトなど販売手法の変更に取組む。

また、収益率の改善のため出店は10店舗程度にとどめ、関西地域の小商圏フォーマットでのドミナント深耕考慮しながら業務・資本提携やM&Aを引き続き検討する。

売上高は1060億円(1.0%増)、営業利益13億2000万円(7.1%増)、経常利益16億6000万円(8.7%増)、当期利益2億円を見込んでいる。

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