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セシール/当期損失24億円

2009年11月04日 / 決算

セシールが11月4日に発表した2010年3月期第3四半期決算によると、売上高は416億5500万円(前年同期比8.6%減)、営業損失4億7800万円(前期は7億2000万円の営業損失)、経常損失6億1600万円(8億6500万円の経常損失)、当期損失24億6200万円(10億9900万円の当期損失)となった。

第3四半期は、通気性に優れた下着や発熱・保温素材を使用した新商品などの機能・価格・素材などの商品特徴を分かりやすくした重点商品の積極的な展開、カタログ誌面のビジュアル面での改善などに取組んだ。

インターネットマーケティングでは、価格訴求型のネット限定キャンペーン、ネット限定商品の拡充、ユーザビリティの改善など利用者の利便性向上に努め、ウェブ経由での受注件数は第3四半期末で7.4%増、ウェブ受注率は39.5%(4.3ポイント増)となった。

9月には20歳代を狙った新ブランド「アニタ・アレンバーグ」を立ち上げ、最先端の流行をいち早く取り入れて安く顧客に提供するファストファッションをネット通販で実現した。

新たな取組では、DCM Japanホールディングスへの商品供給を開始し、メーカー機能の強みを活かした販路拡大も推進した。一方、中長期的な購買戦略の企画・立案を行う組織を強化し、主要コストの運送物流費、DM発送費、カタログなどの各種資材類などの購入・在庫などをグローバルな視点で見直した。

また、一般管理費などの経費の無駄を徹底的に改めるなど、コスト低減も推進。売上高は消費環境悪化や天候不順などで前年実績を割り込んだが、原価率の低減、販管費の削減、カタログ送付効率の最適化などを進め、営業損失と経常損失は前年より改善した。一方で保有不動産を見直し減損処理を行った結果、減損損失13億8800万円を特別損失に計上したことなどで、当期損失は拡大した。

通期は売上高750億円、営業利益は計上せず、経常損失2億円、当期損失21億2000万円を見込んでいる。

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