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ミスターマックス/最終赤字50億円、キャッシュフロー創出は42億円

2009年05月15日 / 決算

ミスターマックスが5月15日発表した2009年3月期業績によると、売上高996億5500万円(前年同期比0.1%増)、営業利益6億7300万円(6.5%減)、経常利益8億2100万円(6.6%減)、当期損失50億8500万円(前期は6億6500万円の当期利益)となった。

2008年12月以降3月までに累計5800品目の「値下げ断行」を実施し、MrMaxの既存店客数は前年比1.2%増、売上高も0.2%増となった。

夏場には「ひんやりジェルマット」、秋口からは韓国生まれの基礎化粧品「BBクリーム」などヒット商品を相次いで投入する一方、プラベートブランドの米の主力銘柄米を「ななつぼし」から「津軽ロマン」に切り替えたのを機会に「十六穀米」「味付け海苔」「ふりかけ」など、外食から家庭食へ回帰する流れに乗った商品を強化した。

11月には、地上波デジタル放送視聴ニーズに応えるため、MrMaxオリジナル商品として海外生産した19インチ液晶テレビを2万9800円で発売した。11月に新規開店した広島県の「新神辺店」など3店舗で、牛乳などの乳製品や、豆腐、納豆、冷凍食品など「日配食品」の販売を開始し、この3店舗を含め9店舗でパンの販売を開始した。福岡県の「大野城店」など4店舗で医薬品の販売を開始した。

一方で、同会計年度から「棚卸資産の評価に関する会計基準」を適用し、商品たな卸高の評価方法を変更。期初に10億2600万円の特別損失を計上したほか、特に「値下げ断行」を打ち出した12月以降、売上総利益(荒利益)は、期末棚卸資産の評価に大きな影響を受けた。

固定資産の減損処理を厳格に実施し、次期の店舗閉鎖への備えも含め、減損損失40億5900万円、店舗閉鎖損失引当金繰入額3億8400万円を計上した。減益、損失となった要因の大半は資産の評価減によるものであり、仕入れ活動、在庫管理の効率化を徹底したことにより、営業活動に伴うキャッシュ・フロー(現金収支)は、42億8900万円となった。

次期の業績予想は、売上高1012億円、営業利益9億円、経常利益11億円、当期利益7億円を見込んでいる。

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