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原信ナルスHD/通期の売上高は4.2%増、当期利益30.6%減

2009年05月07日 / 決算

新潟県のスーパー、原信ナルスホールディングスが5月7日発表した2009年3月期の連結業績によると、売上高は1162億1900万円(前年同期比4.2%増)、営業利益32億2000万円(11.3%減)、経常利益30億5400万円(18.0%減)、当期利益10億6400万円(30.6%減)となった。

2007年10月からユーザーの利用頻度の高い商品について「価格凍結宣言」として販売価格の据置を1年以上継続。年度末では約300品目を対象とした。また、価格据置からもう一歩踏み込んだ取り組みとして、「家計応援・緊急値下げ企画」についても2008年9月(10日間・37品目)と12月(14日間・66品目)に実施した。

仕入先と協力して最も購買頻度が高い商品の一部を期間限定し、値下げした価格で提供する取り組み。同取り組みについても、対象商品は前年同期の倍以上の販売実績が得られた。今後も、原料原価の価格動向に応じて、販売価格の引き下げを積極的に進める考えだ。

スーパーマーケット事業の売上高は1149億4800万円(4.4%増)、営業利益は32億8500万円(5.1%減)。営業利益は前年同期を下回った。

これは主に、原料原価の高騰により仕入価格が上昇した一方、購買頻度の高い商品について価格据置の販売政策を取ったことと、棚卸資産とリースの会計基準変更による売上原価の増加により、売上総利益率が前年同期を0.5ポイント下回ったこと。

さらに、新設した上越センターの開設に関する投資に関して初期費用の負担増から器具備品費が前年同期比22.8%増加、設備投資とリース会計基準の適用により減価償却費と賃借料に相当する費用が総額で前年同期比3.2%増加、原油価格の上昇に伴い配送費が4.7%、水道光熱費が8.3%それぞれ増加したことにより、営業費用が4.7%増加したことによるもの。

2010年3月期の連結業績予想は、売上高1190億円、営業利益36億円、経常利益35億円、当期利益14億円を見込んでいる。

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