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偽造防止とブランド保護市場/年率15%で成長

2010年11月06日 / IT・システム商品海外

ARC Advisory Groupは11月5日、「偽造防止とブランド保護の世界市場」について、2010年から2015年の間は世界的に拡大すると予測する調査報告書を発表した。
偽造薬品はより巧妙な偽造者とオンライン購入の増加により、世界的に増加し続けている。「製造企業は、サプライチェーンにもぐりこんでいる偽造品に対処するだけの余力がなく、偽造品が安全・健康・責務に問題があるとしたらこれは由々しきことである。製造企業は偽造品防止のためにサプライチェーンを保護すべきである。そうしなかったときのリスクには代えがたい。インターネットは偽造市場を加速したが、そのことがABPソリューションにたいする需要を促した。」と調査報告書の著者で主席アナリストのJanice Abelは語っている。
目視可能なマーカ(公開)、機械読取可能なマーカ(非公開)、プリンタ、アプリケータ、認証コード、追跡ソフトウェア、シリアライゼーション、流通履歴管理(e-pedigree)ソフトウェアを含む偽造品防止のために使用される技術に関する情報が偽造防止とブランド保護市場には含まれる。
報告書では、世界の法や規制、認証用技術と事例、製品偽造防止技術の導入に関するベストプラクティスと実態について触れている。
偽造はほとんどすべての製品、企業、サプライチェーン、政府、産業の関心事となっており、その問題は大きくなるばかりである。この状況を免れる製品や国家はほとんど存在しないとしている。
いくつかの偽造品は、医薬品、食品、肥料などにおいて、消費者に正規品を購入していると思い込ませるために、組み込まれていたり、本物のブランド品やジェネリック品に見えるようにラベル付けもしくはラベルを貼りなおされたりされているという。
このため、偽造品によって惹き起こされるリスクを軽減するために、製造企業は偽造防止技術を広く使用している。偽造防止技術は、サプライチェーンを守る必要のある製造企業に対し大きな利益をもたらす。
調査報告書では、戦略的市場情報を提供することにより、サプライヤと製造企業が、マーケティング、偽造防止とブランド保護の製品開発、導入に関するビジネスプランを策定することを支援し、利用可能なABP技術について学習すること狙いとしている。

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