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福島県/高濃度セシウムを含んだ稲わらを摂取した肉牛42頭流通

2011年07月15日 / 商品

福島県は7月14日、福島県石川郡浅川町の肉用牛農家が、高濃度の放射性セシウムが含まれている稲わらを肉牛に与え、そのうち42頭の肉牛が出荷され、流通していたと発表した。
農家の稲わら等の放射線検査で、原発事故発生以降に収納した稲わらから1kg当たり放射性セシウム2万3000ベクレル、9万7000ベクレルと、粗飼料の暫定許容値300ベクレルを大幅に上回る数値となった。
肉牛は4月8日から7月6日までに、延べ12回42頭が出荷され、出荷先は横浜に4月20日まで2回14頭、千葉に5月11日まで1回5頭、東京に6月16日まで4回13頭、仙台にも7月6日まで5回10頭だった。
福島県では、当該農場に立入調査を実施し、飼養状況の調査を行い、農家に対して当面、肉牛の出荷と移動の自粛を要請するとともに当該稲わらの摂取の禁止を指導した。
また、当該牛が出荷されたと畜場とその頭数について、関係する自治体に情報提供し、流通状況の確認を依頼した。
なお、当該牛肉の残品があれば、放射性物質の検査も併せて当該自治体に依頼し、検査の結果、放射性セシウムの暫定規制値を超えた食肉については関係自治体より各事業者に対して自主回収等の指示を依頼した。
また、県内肉用牛農家に対する緊急立入調査が完了する7月18日頃までを目途に、生産者と生産者団体に対し肉用牛と肉用に供する予定の牛の出荷と移動の自粛を要請した。
引き続き、県内肉用牛農家に対する緊急立入調査を行い、適正な飼養管理の再徹底を指導するとともに、牛肉のモニタリング検査の強化に向け、国・関係機関・団体と協議を進める。

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