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三木谷社長/電子書籍端末koboをPR

2012年07月19日 / トピックス商品

楽天は7月19日15時、電子書籍ストア「koboイーブックストア」をオープンする。

<電子書籍端末koboをアピールする三木谷社長>

オープンに先駆け18日、ビックカメラ有楽町店の店頭で電子書籍端末「kobo Touch」の店頭プロモーションを開いた。三木谷浩史楽天代表取締役会長兼社長が、電子書籍端末「kobo Touch」のPRを実施した。

7月2日から開始した端末の予約について、三木谷社長は「順調に予約を伸ばしており、量販店での受注も好調だ。端末の数が足りるか心配している」と語った。

<kobo Touchをお客に説明する三木谷社長>

koboイーブックストアは世界で240万冊(うち100万冊が無料タイトル)を提供。日本語コンテンツは当初3万冊から始め、年内には20万冊とする計画だ。7月現在で、無料タイトルは1万冊を揃えた。

出版社との契約について、三木谷社長は「出版社の認識が大きく変化しており、将来的には全ての出版社と契約できると思う。日本語コンテンツの充実は、電子書籍端末での表示のクオリティチェック(校正)といった人手の問題が大きい」と語った。

電子書籍端末の特徴は「端末が光らない電子ペーパーのため、目が疲れない。タブレット端末よりも軽く、電池が長時間持つ点。ただ、カラーへの対応はこれからで、色合いが重視されるファッション誌への対応は今後の課題だ」という。

電子書籍の価格については、「印刷、製本のコストがないため、紙の書籍よりも安くできる環境にはある。紙より価格が安いコンテンツと同じ価格のコンテンツを販売するが、市場原理が働くだろう。ただ、出版が産業として成り立つためには、利益が残る構造が必要で、極端な価格競争は好ましくない」との見解を示した。

koboイーブックストアだけの先行販売コンテンツも取り扱う予定で、出版社との協力関係を重視する方針だ。

なお、三木谷社長が電子書籍端末で初めて読んだ書籍は「沈黙の艦隊」で、ビジネス書ではドラッガーの書籍を好む。「昨年話題となった『スティーブ・ジョブズ』は、大作で読むのに時間がかかったが、あまり疲れを感じることなく電子書籍端末で読むことができた」と語った。

■楽天kobo
http://kobo.rakuten.co.jp/

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