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イケア、UR都市機構/イケアの部屋を賃貸

2015年02月10日 / トピックス商品

イケア・ジャパンと独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)は2月13日から、首都圏、中部、九州で、イケアのキッチンやカラーコーディネートを採用したリフォーム物件の賃貸募集を開始する。

<イケアとURに住もう。>
イケアとURに住もう。

昨年2月から神奈川で、両社の取り組みとして「イケアとURに住もう。」を開始し、イケアキッチン付きの新プランとして「リデザイン住宅」を供給する。

<イケアキッチン付きの部屋の一例>
イケアキッチン付きの部屋の一例

通常の改修にくわえ、イケアがキッチン、床、壁紙をコーディネートした部屋を賃貸する。

<モデルルームの一例>
モデルルームの一例

2014年2月に神奈川の4つの団地で合計13戸の部屋を供給し、6月には埼玉の1つの団地で2戸を供給した。

今回は、既存の対象物件が好評なため、取り組みを中部と九州にも拡大し、神奈川の2つの団地で13戸、埼玉の1つの団地で6戸、愛知県豊明市の1つの団地で2戸、名古屋市の1つの団地で5戸、福岡市の2つの団地で3戸の部屋を供給する。

<ダイニングの一例>
ダイニングの一例

UR都市機構は現在、全国約1700団地、約75万戸の賃貸住宅を供給している。平均築年数は約40年で、世帯主の平均年齢は58歳となっており、少子高齢化の中で、子育て世代を中心としたファミリー層、若年層の取り込みが課題となっている。

<モデルルームではカーテンなども提案>
モデルルームではカーテンなども提案

「家が世界でいちばん大切な場所」「子どもが世界でいちばん大切な存在」を企業理念に掲げるイケアとコラボレーションすることで、ファミリー層の団地利用を促す。

<白を基調としたモデルルーム>
白を基調としたモデルルーム

団地の利用者とイケアの利用者では、大きく年齢層が異なる。イケアの来店者には、シニア層の来店が少ないため、UR都市機構との取り組みによって、シニア層の取り込みを図る。

<UR虹ヶ丘団地のモデルルーム>
UR虹ヶ丘団地のモデルルーム

10日には、川崎市の「UR虹ヶ丘団地」で、報道関係者向けにモデルルームの内覧会を開催した。モデルルームのコンセプトは「サステナブル・リビング」で、部屋の各所に環境へ配慮した商品を配置した。

<UR虹ヶ丘団地のリビング>
UR虹ヶ丘団地のリビング

実際に賃貸するのは家具のない部屋だが、家具や食器などを含めたモデルルームを提案することで、これまでの団地のイメージと異なる部屋や大きな改修をしなくても部屋の雰囲気を変えることができるなど、暮らし方そのものを提案したいという。

<UR虹ヶ丘団地のベッドルーム>
UR虹ヶ丘団地のベッドルーム

虹ヶ丘団地のモデルルームは和室が3室の3K(49㎡)の部屋を、ダイニングと和室の間のふすまを撤去することで、一体的な開放感のある空間を演出し、2DKの間取りに変更したもの。家賃は通常の改装の部屋が月7万8000円、イケアの改装の部屋は月7万9500円で、改装費用の実費相当を家賃に反映させた。

<UR虹ヶ丘団地のキッチン>
UR虹ヶ丘団地のキッチン

モデルルームのキッチンは25万円、家具は約50万円相当。申込は先着順で、3月31日までに申し込みをし、4月に契約をすると、8万円相当のイケアギフトカードを進呈する。賃貸契約は、部屋の契約のみで、家具は自由に選定できる。

<UR虹ヶ丘団地の洗面脱衣室>
UR虹ヶ丘団地の洗面脱衣室

イケア仕様の部屋は、イケアのキッチンのほか、床材、壁上にイケア製品を使用。押入れはウォークイン収納スペースに変更し、ダイニングにはアクセントクロスを導入、洗面脱衣室には、イケア製の収納付ミラーを設置した。

<UR虹ヶ丘団地のウォークイン収納>
UR虹ヶ丘団地のウォークイン収納

UR都市機構は、3年前から、良品計画と「MUJI×UR」団地リノベーションプロジェクトを開始。2月20日からは、部屋の改修を伴わない住まい提案として、東急ハンズと金沢シーサイドタウン活性化プロジェクト「3636+(ニジョー・プラス)」を展開する。

<UR虹ヶ丘団地のアクセントクロス>
UR虹ヶ丘団地のアクセントクロス

今後も、さまざまな事業主体と共同で、団地の魅力を引き出す取り組みを進めていきたいという。

<イケア商品の環境への配慮を解説>
イケア商品の環境への配慮を解説

<URとしての環境への配慮も解説>
URとしての環境への配慮も解説

■イケアとURに住もう。
http://www.ur-net.go.jp/ikea/

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