インテック／食品流通業界向けクラウド型トレーサビリティサービス

2010年03月30日／ IT・システム

インテックは3月30日、食品流通業界向けクラウド型トレーサビリティサービス「i-TReｉ（アイトレ）」の提供を開始すると発表した。

生産・加工・流通の履歴が明確にできる食品供給ニーズが高まるなかで、企業の存続に関わる問題に関連するケースも多く、食品の提供者は、説明責任を果たすための情報収集・管理と、流通履歴を把握できるトラック＆トレースの仕組みを必要としている。

食品の提供者は、単に「安全」な食品を作れば良いだけではなく、「安心」であることを伝えなければならないが、流通業界の各企業がアカウンタビリティを目的として情報収集する仕組みを構築しても多くの関係者が存在する流通サプライチェーンの全体で見ると、企業間で情報が分断されている現状がある。

重複する情報管理機能、重複する情報の同期、同じ情報を多数の形式で持つための変換・再入力・再確認、緊急時や問い合わせ時の煩雑さ、といった問題が発生している。

課題を解決するため、食の「安全」を「安心」につなげるクラウド型の情報基盤サービス、アイトレをSaaSで提供する。第一弾として、チェーントレーサビリティにおいて必要となるサプライチェーンに関係するすべての組織や消費者の間で、製品仕様書情報を共有するための「製品仕様書サービス」を、4月から提供する。

アイトレは、SaaSで提供するため、サプライチェーンのすべての関係者の間で、製品仕様書情報を一元的に管理、共有する事が可能。無償で製品仕様書情報収集ツールを配布できるので、多くの取引先から効率よく製品仕様書情報を収集できる。

利用する企業と取引先企業との間の製品仕様書の提出・確認・承認業務をカバーできる、電子ワークフロー機能を標準で備えている。これによって、業務スピードの向上・業務効率化を実現できるほか、関係者間で製品仕様書提出・承認状況を確認できるようになる。

社内システムとの連携など、要望に合わせて柔軟なカスタマイズを実施したうえで利用することが可能だ。

関連記事