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トッパン・フォームズ/耐久性・柔軟性を向上したICカード・タグの製造技術開発

2010年02月16日 / IT・システム

トッパン・フォームズは2月15日、低圧力、低温でIC媒体を形成するICカード・タグ量産技術を開発したと発表した。

新技術では0.2mmという超薄型形態や、柔軟性・耐久性に優れるICカード・タグの製造ができるようになる。また、従来の製法に比べ、製造過程で発生するCO2排出量を従来の4分の3程度に抑制できるとしている。

新技術では、製造時に材料に掛かる熱や圧力が抑えられ、材料選定の幅が拡がった。これにより、印刷方式によるアンテナ形成も可能となり、薄い紙やリライトシートなどの素材にICを組み込めるようになる。

また新材料の採用で、製品の耐熱温度が従来品の90℃から120℃に向上した。85℃・湿度85%の環境下での連続使用テストに合格し、高温下、高湿度下での利用も可能となった。層構成をカスタマイズすることで柔軟性も向上し、曲げ限界試験の結果が従来比で約3倍に向上。製造時に内蔵されるICチップやアンテナの負荷が軽減されるため、耐久性が向上し、製品使用サイクルの長期化も期待できる。

今後は、様々なニーズに対応したIC製品を提供し、自社の「ストレイヤー」シリーズでは、2010年度内に10億円の売上を目指す。

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