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トッパン・フォームズ/1万回の書き換え可能な薄型電子ペーパーラベル開発

2010年03月10日 / IT・システム

トッパン・フォームズは3月9日、無線通信でバーコードなどの表示書き換えが可能な電子ペーパーラベルを開発したと発表した。

厚さは0.4mmと薄く、書き換え部には、表示内容の維持に電力が不要な電子ペーパーモジュールを採用している。

同社は4月に発売し、バーコードラベルを利用して物流管理を行っている流通業界や物流業界などに2010年度中で3万枚の販売を目指す。

新開発の電子ペーパーラベルは、独自開発の印刷配線技術を活用した背面電極基板を採用し、プリント配線板を使用した一般的なモジュールと比較すると格段に薄く、フレキシブルとなり、ラベル化が可能となった。

表示モジュールにガラスを使用していないため割れる心配がなく、振動や衝撃など負荷がかかる環境でも使用可能。無線通信で表示の書き換えができるため、紙のラベルのように都度差替える必要がなく、コンテナなどに貼り付けたまま運用できる。

そのため、ラベルそのもののほか、印字に必要なプリンターや、消耗品などの廃棄物が削減され、ラベルの貼り替えにかかる人件費の削減や、印字ラベルの貼り替えミスによるロス発生も防止できる。

電力が必要なのは表示内容の書き換え時のみで、配送中のバッテリー切れによる表示内容消去の心配がない。さらに表示パターンを絞ったセグメント型で高精度な電子ペーパーを使用しているため、1万回の表示書き換えを行った後でもバーコードが読み取れる。

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