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神戸物産/FC店舗の売上管理と情報一元化

2010年07月08日 / IT・システム

ウイングアーク テクノロジーズは7月7日、業務用食材販売店を展開する神戸物産が、売上データ分析の高速化を目的としたシステムの構築にあたって、データ活用ソリューション「Dr.Sum EA」、「Dr.Sum EA Datalizer for Web」、「Dr.Sum EA Datalizer MotionChart」を採用したと発表した。

神戸物産は、全国530店舗のフランチャイズ店舖(FC店)の売上管理と情報の一元化を図る狙いがある。

神戸物産で取り扱う商品数は約5000~6000種類に上り、過去の商品も含めると数万件におよぶ商品のPOSデータや仕入れデータ、売上データ、各種マスターデータが基幹システムに蓄積され、「どの商品が、どこで、どれだけ売れているか」を迅速に把握することが困難だった。このため、現場の利用部門担当者から依頼された帳票を作成するために、時間とコストを要していた。

そこで2009年5月、売上データ分析の高速化を目的に、データ活用システムの検討を開始し、複数の製品を比較検討した結果、「大量データを高速に処理できる性能」「操作のしやすさ」を評価しDr.Sum EAを採用することを決めた。

2009年9月にシステム開発を開始し、同年11月に売上データの分析業務がスタート。構築したシステムは、基幹システムから夜間バッチにより必要な出荷データを抽出しDr.Sum EAに登録する仕組みで、過去2年分約7200万件の出荷データが保存されている。主に、商品開発管理部門やFC事業部門を対象に、商品別の月別、日別や温度帯別、業者別の売上分析、店舗別の月別、日別の売上などに活用されている。

Dr.Sum EAをベースにしたデータ分析システムによって、「どの商品がどの地域でどれだけ売れたか」「関連工場で製造した商品が各店舗にどれだけ出荷されているか」などの状況を迅速に把握できるようになった。担当者が、社内外から自由にデータ分析できるようになったほか、「Dr.Sum EA Datalizer MotionChart」を使用して、分析結果を容易にグラフ化することができるようになった。以前は月次処理でしか出力できなかったレポートが、日次処理で閲覧できるようになった。

現在では約70の定義ファイルを使用して、データ分析の要望に応えている。FC店舗やエリア別の前年対比など、経営層自らが日々のデータ分析を行える環境が整った。神戸物産は今後、利用者別、業務別に整理し、利用者の職種に応じたアクセス権限を付与して、段階的な全社展開を計画している。

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