ヤオコー/千葉県「松戸古ケ崎店」オープン、生鮮注力し初年度売上18億円目指す

2025年06月26日 14:09 / 店舗レポート

ヤオコーは6月26日、千葉県松戸市に「ヤオコー松戸古ケ崎店(まつどこがさきてん)」をオープンした。

<店舗外観>
ヤオコー

JR常磐線「北松戸駅」から西に約1.4km、JR常磐線・京成松戸線「松戸駅」から北西に約1.7kmの距離に位置する。商圏人口は、1km圏内2万2000人(1万1000世帯)、2km圏内9万4000人(4万8000世帯)、3km圏内21万1000人(10万7000世帯)。1km圏内の人口率は40代が最も多く、3km圏では40~50代のヤングミドル層が多く住む。

流山市「南流山店」と松戸市「松戸上本郷店」の西側、常磐線と江戸川に挟まれた空白のエリアに出店することでドミナントを形成。商圏シェア拡大を見込む。なお、1km圏内の競合は「生鮮市場TOP!松戸古ヶ崎店」(7月12日リニューアルオープン)と「ベルクス北松戸店」となっている。

コンセプトは「ヤオコーにしかできない『価値』を毎日の『変化』で伝える~お買物を楽しいと感じてもらえるお店の実現に向けて~」。流行に対して敏感な顧客を意識しており、売場を日々変化させていくという。南北政策※上の区分けではギリギリ南側に当たる店舗で、比較的若い世代が多く訪れることを見込む。単身世帯や多忙な子育て世代に対応できるよう即食品・個包装品も強化した。

※ヤオコーでは、さいたま市よりも北部の埼玉県、群馬県、茨城県、栃木県を北エリア、さいたま市よりも南を南エリアとしている。ミドルシニアが多い北エリア、ヤングファミリー層の比率がやや高い南エリアで政策を分けて事業に取り組む。

<青果コーナー>
ヤオコー

初年度の売上構成比は生鮮36%(SKU数970)、グロサリー47%(1万3990)、デリカ17%(330)とした。全体的にはベーシックな品ぞろえだが、既存店よりも生鮮3部門に力を入れる。通常店の生鮮が32~33%のところ、将来的に38%まで引き上げたい考え。時間帯別のMDにより平日訪れる社会人や週末のファミリー需要に応えていく。初年度売上は18億円を目指す。

入口正面の青果コーナーでは、タカミメロンや小玉スイカをはじめとする旬の果物や、ヤオコーが誇る高鮮度のトマトなどをラインアップ。手軽に楽しめるカットフルーツも豊富に取り扱う。単身・2人世帯向けに使い勝手のいい1/2カット野菜やサイズ別商品も用意。地場野菜コーナーも導入した。

<丸魚の品ぞろえに注力>
ヤオコー

鮮魚コーナーにはオープンキッチンを備え、対面販売を行う。近海魚・切身を中心に旬を打ち出し、鮮度感のある売場で時期ごとに一番の美味しさを提供。地域一番店を目指す。

オープン当日は長崎・五島の魚を中心にラインアップ。価格にも自信があるという。近年、魚がパック売りのみの小売店が多くある中、見映えも意識して丸魚の品ぞろえに注力した。顧客の要望に合わせて加工も行う。

<豚肉が充実>
ヤオコー

精肉は、顧客支持が高い豚肉を、国産の「三元豚」をメインに豊富かつ値頃で取りそろえる。鹿児島県産「さつま黒豚」も導入した。

毎日の夕市の取り組みとして、ローストビーフなどの夕食ニーズに合わせた商品の試食販売などを通じてライブ感を演出していく。

おつまみ需要にも応え、「鶏ハツ塩焼き」や「ねぎチャーシュー」など酒やご飯との相性の良い商品も充実させる。

<米飯類>
ヤオコー

デリカは、夕食のニーズに合わせて、できたて・焼きたての商品を試食販売しながら提案し、にぎわいのある総菜売場を目指す。インストアベーカリーでは、ランチは「北海道小麦のカレーパン」の揚げたてを、夕市は店内スクラッチ製法のフランスパン「GU シリーズ」の焼きたてを提供していく。

寿司は、時間帯のニーズと平日・週末のシーンに合わせた商品を用意、顧客の利用目的に合わせた売場を実現する。ランチニーズには「シン花寿司」を中心としたランチ商品を、夕食ニーズには握り寿司などのご馳走メニューを提案する。

その他米飯も充実。米の高騰に合わせてもち米を使用した、おこわや赤飯を強化した。もち米の腹持ちの良さを活かした施策となる。広報によると、人が米200gを食べた時と、もち米150gを食べた時の満腹感は、ほぼ同一に感じられるという。

原価が上がる中、温総菜・冷総菜にもリニューアルを施し、商品設計や価格設定を少しずつ変えながら総菜全体でカバーして、物価高に対応している。

<納豆など高たんぱく製品が豊富>
ヤオコー

直近の新店で続く健康志向を意識した取り組みとして、高たんぱく製品をコーナー化。豆腐、練り物、納豆などが什器一面に並ぶ。ナッツも種類豊富に取りそろえた。

<生姜焼きのたれ>
ヤオコー

ドライ食品は、生鮮食品と合わせたメニュー提案として、さまざまなメニューに使えるたれを強化。店舗限定商品として、鎌ケ谷市の老舗食品メーカー・私市醸造の新商品「生姜焼きのたれ」を販売し、クッキングサポートコーナーで提案する。

このほか、レジはセミセルフ3レーン(精算機6台)、セルフレジ8台を導入。購入した商品をその場で堪能できるイートインスペース(ヤオコーカフェ)には14席設けた。

また、今回の出店は、千葉県34店舗目。全体では計197店舗目となる。

■ヤオコー松戸古ケ崎店
所在地:千葉県松戸市古ケ崎3-2351-1
TEL:047-711-9895
敷地面積:8264m2(2499坪)
延床面積:2940m2(889坪)
店舗面積:1840m2(557坪)
開店日:2025年6月26日9時
営業時間:9時~21時45分
休業日:1月1日、2日、ほか1日
年間売上:初年度18億円(予定)
駐車台数:120台(駐輪場110台、バイク11台)
従業員:正社員18名、パートナー・ヘルパー・アルバイト110名(延べ人数)
テナント:セブン銀行(ATM)、証明写真機、ポニークリーニング(クリーニング)

取材・執筆 古川勝平

ヤオコー/千葉県「松戸古ケ崎店」6/26オープン、鮮魚で地域一番店を目指す

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