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国内生産が一番/日本国内での生産生き残り策

2013年01月20日 / IT・システム

アスプローバ
副社長 兼 上海法人総経理 
藤井 賢一郎氏

弊社は生産スケジューラソフトウェアのリーディングカンパニーです。

工場相手のビジネスのみに集中させていただいておりますが、日本の製造業の海外移転が進む中でも、ここ3年間国内売上は増収・増益を続けています。

ソフトウェアの製造業である弊社が、日本の製造業の皆様にその実体験から日本国内での増収増益策に関してご参考になればと考え、今回筆をとらせていただきました。

最初に申し上げておきたいのは、弊社も日本のみならず、中国韓国マレーシアドイツと支社展開をさせていただいているという事実です。

海外からの売上高もここ3年で日本の売上高の3割を占めるようになりました。

それには、大きく分けて3つの理由が考えられると思います。

1.国内の有力メーカに弊社製品が採用されていること

2.海外拠点があることで日本国内からのロールアウト案件が取れていること

3.海外工場からのロールインの案件があることです。

当方が担当させていただいている中国市場を中心に海外での賃金コストは上昇の一途をたどっています。

やがて日本と同様の人件費用となることでしょう。

その際に重要な事は、より低賃金の国をめざすことでしょうか?

弊社の経験ではそうではありません。その市場で売れる製品を日本で開発することが不可欠です。

そこで、ご提案させていただきたいのはロングテールな製品系列です。

国情も発展段階も異なる世界市場でビジネスを成功させるためには、価格・機能ともに低レベルから高級製品まで、同系列の製品群をそろえることが必要と考えています。

今回は初回でございますので、概論的な意見を書かせていただきましたが、次回以降はより具体的な事例をベースにお話をすすめさせていただければと考えています。

皆様からも積極的なご意見ご質問を希望いたします。

■問い合わせ
藤井
fujii@asprova.com

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