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SAS/外食業・小売業向け店舗別収益管理ソリューションの概要

2009年04月02日 / IT・システム

SAS Institute Japanが2月に発表した、外食業・小売業向け店舗別収益管理ソリューション(SAS Forecast Server)は、数百店舗から1000店舗を展開する小売業、外食業の店舗別の収益、計画、予算管理を行なうツールで、すでに日本国内で2社が導入をすすめており、興味深い製品だ。

先ほど、メディア向けに説明会があり、ビジネス開発本部PMビジネス開発部の森秀之部長などが外食業・小売業向け店舗別収益管理ソリューションについて説明した。

<説明する森秀之部長>
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外食業・小売業の多店舗展開を行なっている企業にとって、店舗ごとの収益戦略が経営の重要課題になっている。店頭での月次売上の大幅なぶれが各社で生じており、急激な消費者マインドの低下、コストの大きな変動、消費者ニーズの多様化と移り変わりの早さ、店舗の減損会計の適用などから、精密でリアルな店舗管理が求められている。

しかし、大手であっても分析よりも勘が重視され、利益よりも売上げ、予測しても当たらないとい経営者、店舗管理者の雰囲気が強いのが現状だ。

SASでは、経営管理・管理会計ソリューションをベースとした高度な分析、予測機能により、店舗別の予算管理や精度の高い売上予測を支援し、店舗毎のコストや収益性を正確な把握により、コスト削減と収益向上を実現し、精密なシミュレーションにもとづいた事業計画を策定することが可能にしている。

店舗別の予算計画にもとづく全社予算編成、実績データの収集・統合による予実管理、さらに過去のトレンドや店舗の立地条件などを加味した売上予測を実現。

期中に各店舗の収益見込みを精確に予測することで、店舗戦略のシミュレーションやベストプラクティスの横展開を速やかに行うことを可能としている。

効果として、店舗からのフィードバックの仕組みを整備することで、現場の気づき・予実管理徹底の意識を醸成し、合理的なロジックによる予測、シミュレーションの導入による個店、全社の売上・利益予測の信頼性を向上させることができる。

膨大な詳細データの多角的な分析による問題点の洗い出しを効率化することで、早期な問題の解決ができる。

人員、資材調達も予測シミュレーションによって、最適な計画の作成、臨機応変の対応をサポートする。

店舗と全社間の商品開発、生産、仕入れ・在庫、売上というバリューチェーンのインパクト予測やキャンペーンなどの効果を効率的にシミューレーションできる。

<説明の範囲>
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<売上予測>
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<予測承認プロセス>
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<トップダウン・ボトムアップの調整を実施>
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<予測設定>
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<予測調整>
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<トップダウン予算編成、財務3表の連動>

<トップダウン予算編成、販管費の配賦処理>
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<店舗向けレポート>
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同社では、価格は2700万円からで、年間5社―8社の販売を見込んでいる。

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