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SAS/流通、小売業で価格の最適化支援

2008年09月21日 / IT・システム

SAS Institute Japanは9月18日、流通・小売業向けに市場投入から在庫一掃までの商品サイクルを包括した価格設定の最適化を行い、収益の最大化を実現する「SAS Revenue Optimization Suite(レベニュー・オプティマイゼーション・スイート)」の提供を開始すると発表した。

同システムは、売上実績のデータに基づき、商品特性を自動的にシステムが判断したうえで需要予測モデル分析を行い、価格戦略に沿った最適な価格情報をタイムリーに提供する。

これにより、「マークダウン(値下げ)」と「価格最適化」の手法が提供でき、プロモーションなどで創出される需要と供給、顧客、競合の動向を見通し、コストを下げ、収益を最大化するマーチャンダイズを実現する。

システムの特徴は、商品の市場投入、プロモーション、在庫一掃といった商品ライフサイクルの各段階に合わせて適用される「レギュラープライス」「プロモーション」「マークダウン」の各モジュールが用意されており、共通のデータソースと共通の需要予測モデル基盤による統合化されたソリューションとなっている点である。

各モジュールは、必要に応じて単体でも、組み合わせでも導入することができ、データソースである売上実績データは、長期ライフサイクル商品(在庫補充型商品)、短期ライフサイクル商品(クリアランス前提商品)に関係なく、混在した状態で利用することができる。

最適化は、販売実績に基づいた「予見」と、各企業の価格設定方針に基づいた「戦略」を考慮し、収益を最大化するために算定された最適価格がタイムリーに提示される。

ユーザーは、複数の価格最適プランからシミュレーションにより選択することができ、各種KPI(重要業績評価指標)に基づき、最適化プランの投資対効果(ROI)を多面的に評価することができる。

価格設定業務を行うマーチャンダイザー(MD)とバイヤーの負荷を軽減し、より付加価値の高いビジネス創造に貢献する。

SASでは「流通・小売業での現状のオペレーションでは、買い手や競合の動向に応じて商品の価格を最適に設定する判断は、バイヤーの経験と勘に委ねられ、システムによる支援体制が十分に整備されているとは言えない状態であり、Revenue Optimization Suiteは、マーチャンダイズに予見力をもたらし、収益の最大化に貢献する」と話している。

■問い合わせ
SAS Institute Japan
TEL03-3533-6921
jpnsasinfo@sas.com

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