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ローソン/3つの分析システムをSASの技術で効率化

2010年02月18日 / IT・システム経営

SAS Institute Japanは2月18日、東京都中央区のロイヤルパークホテルで、自社のビジネス・アナリティクスによる最新の経営課題ソリューションと、先進企業の活用事例などを紹介する「SAS Forum Japan 2010」を開催した。

この中で、ローソンの森川衛ITステーションディレクター補佐が「情報分析が支えるローソンの業務改革」と題して講演し、SAS Institute Japanのソリューションを導入して自社の分析系システムがどう変化したかなどを披露した。

ローソンは、コンビニエンスストアの中では唯一独自の会員カードを発行しており、会員カードを事業上最大の戦略の一つに位置づけている。森川氏によると、どういう顧客に来て欲しいかという点は、どういう商品を置くかにつながり、従来型の全店一律の品揃えから個々の店ごとの品揃えに舵を切りつつある。この品揃えにも、会員カードのデータが生かされている。全店の売上に占めるカード会員の比率は、約18%を占めている。

ローソンには従来、この会員カードを扱う分析系システムの「新MKC」、商品系の分析システム「FOCUS」、時間単位の「SLiM」と異なった分析システムが3つあった。そのデータ的な相違も含めて仮想統合を実施するため、SAS Institute Japanのソリューションを採用。

今までの情報資産を生かしながらマーチャンダイジングの分析など、本部から発信する情報に関わるコスト、工数を軽減した。導入後BI機能やETL機能などを活用し、商品の併売分析やトライアル/リピート分析など高度なマーチャンダイジング分析をタイムリーに現場に提供できるようになった。

ローソンでは、今後も本部からフランチャイズ店舗のオーナー向けに情報公開を推進する一方、本部の日々の情報分析力を向上する。

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