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元気を出そう・元気を売ろう

2011年03月16日 / 商人舎からのメッセージ

元気を出そう・元気を売ろう

東北関東大震災。
被災された皆様に、
心よりお見舞い申しあげたい。

そして復興に力を尽くす人々に、
エールを送りたい。

ガンバレ、日本、
ガンバレ、東北。
ガンバレ、商人。
ガンバレ、不屈の日本人。

米国の経済誌『ウォールストリート・ジャーナル』は、
3月12日の社説で、「不屈の日本」と評した。

「大自然からの打撃に遭っても生き延びるための備えを、
日本人がどれほどきちんとしているか指摘せずにいられない」
日本の防災システムを高く評価し、
建物の耐震設計をたたえた。

2007年から導入された緊急地震速報に関しても言及。
「世界で最も洗練された早期警戒システム」
近年大地震で被害が出たハイチや中国と比較している。

その上で、「駄目な政治」によって、
「生産性の高い、優れた市民」にもかかわらず、
日本経済が停滞しているが、
「誤解してはいけない。
日本の産業力は今も偉大だ」。

これから4月末まで、
首都圏でも「計画停電」〈輪番停電〉が行われる。

仕事も生活も、一度、
原点に戻って、
最低限必要なところから見直されねばならない。

ここから私たち「不屈の日本人」の本当の力が発揮される。

『新約聖書・ローマ人への手紙5章』より。
「艱難が忍耐を生み出し、
忍耐が練達を生み出し、
練達が希望を生み出す。
この希望は失望に終わることがない」

ここでいう「練達」とは練られた品性のこと。
この大震災のどさくさの時に、
「火事場泥棒」が現れない。

これこそ日本人の「品性」であり、
「練達」である。

いま「艱難」のときこそ、「忍耐」がいる。
私たちの忍耐は、
必ずや「練達」を生み出す。

そして練達から生み出された希望は、
失望に終わることがない。

ここで、ふたたび、みたび。
「元気を出そう・元気を売ろう」

元気を出そうよ。
それがあなたの仕事です。
元気を売ろうよ。
それがあなたの役目です。

お客さまに笑顔が戻る。
街に活気が蘇える。
あなたの商品のおかげです。
あなたのサービスのたまものです。

たとえ店頭から、
商品が消え失せようとも。
たとえ倉庫が、
空になろうとも。

あなたは店を開けようよ。
あなたは売場に立ち続けようよ。
店で元気を出そう。
売場で元気を売ろう。

    元気があなたの付加価値です。
    元気があなたの利潤です。

苦しい時にも、
元気が買える。
どんな時でも、
元気が貰える。

たとえ地震に
襲われようとも。
たとえ津波に
見舞われようとも。

店を開けよう。
売場に立とう。
元気を出そう。
元気を売ろう。

それがあなたの仕事です。
それがあなたの役目です。

店を開けよう。
売場に立とう。
元気を出そう。
元気を売ろう。

売るものがない商人は一番、つらい。
しかし、売る商品があるかぎり、
買うお客がいるかぎり、
店は開けたい。

もちろん東北電力管内と東京電力管内の「計画節電」区域では、
店として、企業として、
積極的に前向きに協力しつつ。

東北電力管内は、青森、秋田、山形、岩手、宮城、福島、新潟の7県、
東京電力管内は、関東1都6県と山梨、静岡の一部。

セブン-イレブンは、
停電の前30分に店を閉め、
停電の後30分後に店を開ける。
この判断基準は、まことに妥当だと思う。

さらに店頭誘導看板・店頭スタンド看板の消灯、
事務所蛍光灯の消灯など極力、節電に努める。

スーパーマーケットやファッション店は、
売場のスポットライトを削減する。

要は、売り込みのための道具やツールは、
すべて削減する。
配給所・供給所でよい。

そして売り場に立つ限り、
元気を出して、
挨拶しよう。
声をかけよう。

いま、お客様は、
そういったコミュニケーションを求めている。

最後に、ふたたびエール。

ガンバレ、日本、
ガンバレ、東北。
ガンバレ、商人。
ガンバレ、不屈の日本人。

結城 義晴(商人舎 代表取締役社長)

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