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高島屋/岡本太郎のタイル画を復刻

2010年11月20日 / トピックス店舗

高島屋は2011年3月に全館グランドオープンする大阪店の新レストラン街「なんばダイニングメゾン」7階エントランスロビーに芸術家の岡本太郎氏が製作したタイル画「ダンス」を設置・公開する。
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タイル画は1952年~1969年ごろの戦後、大阪店の大食堂に飾られていたと推定される作品で、高島屋史料館が所在する高島屋東別館(大阪市浪速区日本橋)1階に、木製パネルで覆われ、壁面に固定される形で保存されていたという。
社史や美術部史などの記述から、作品は1952年に制作されたものと考えられ、同時期に東京日本橋高島屋の地下通路壁面に設置されたタイル画「創生」と対を成す作品と推定された。
大阪店(大阪市中央区難波)は、1930年に大阪・なんばで開店して80年を迎え、現在、大規模な増床・改装計画が進行中で、2011年3月に全館グランドオープンする計画だ。
高島屋は、岡本太郎の生誕百年を記念し実施される「TARO100祭」プロジェクトに参加し、タイル画「ダンス」の修復および高島屋大阪店への蘇生プロジェクトを実行するという。
作品の修復は、当時制作に携わったINAX(当時社名:伊奈製陶)の協力により、愛知県常滑市にあるINAXライブミュージアムのものづくり工房で行う。
「当時、岡本太郎は、芸術の工業化の観点から、芸術はひろく一般の身辺にふれるものこそ価値がある。絵画も古い枠を打ち破って、真剣に大衆との結びつきを考えていかなければならないとして、新しい芸術表現の手法としてタイル画に取り組み始めていた」(同社)という。

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