流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





リヴァンプ/浜松町に自社開発の串揚げ店「串菜 CUSI-NA」オープン

2013年10月25日 / 店舗

リヴァンプは10月25日、東京都港区浜松町に自社開発ブランド「串菜 CUSI-NA(クシーナ)」の1号店をオープンした。

<串菜 CUSI-NA>

クシーナは、初の自社ブランド飲食店業態で、リヴァンプと日本政策投資銀行、クレディセゾンと設立したリヴァンプ・インベストメンツの共同投資事業として展開。リヴァンプの澤田貴司社長兼CEOが社長を兼務するCUSI-NAが店舗を運営する。

<1階の店内>

串揚げはオペレーションがシンプルで、他の飲食業態と比較して原材料費や人件費が抑えれ、低投資で多店舗展開できることから、串揚げ業態を開発したという。

リヴァンプはこれまで、ロッテリアの再建などの企業再生事業や米国発のアイスクリーム専門店「コールド・ストーン・クリーマリー」、ドーナツ専門店「クリスピー・クリーム・ドーナツ」、プレッツエル専門店「アンティアンズ」のFC展開などを手がけていた。

<主力のコースメニュー>

湯浅智之リヴァンプ取締役副社長兼COOは「企業再生や飲食店をFC展開する中で、マーケティングとITについての独自ノウハウが集積できた。新たなマーケティングとITを活用し、外食産業の革新を提案したい」と自社ブランド開発の経緯を説明した。

<カウンター越しに調理風景が見える>

湯浅氏は、「現在の飲食店は、ネットによる安易な集客に頼りすぎており、それが価格競争につながっている」と飲食店の現状を分析。

SNSやインターネットを通じた集客ではなく、飲食店本来の姿である店舗周辺顧客の掘り起こしを、飛び込み営業で実施した。店舗営業はリヴァンプの営業担当が兼務し、すでに店舗周辺のオフィスを約500件ほど、訪問営業した。

<2階の客席>

店舗予約で、好きなメッセージを入れることのできるボトルワインを1本サービスするオープン企画を展開し、11月までの予約を獲得したという。「飲食店を支えているのは、本来、常連顧客。ネットの価格比較での集客では常連客を作れない。マス・マーケティングとは一線を画する新たなマーケティングを検証したい」(同氏)。

<コース料理のメニュー>

ITでは、iPod Touchを活用した独自の店舗運営システムを構築した。湯浅氏は、「現状のシステム会社が提供するPOSは、あれもできる、これもできるというシステムで割高になっている。本当に必要な機能に絞り込んだシステムを開発することで、市場価格よりも6割コストを下げたシステムを導入した」と語る。

<ドリンクメニュー>

串揚げメニューは、串揚げ9品、野菜惣菜9品、1品物、ご飯物、自家製デザートがセットになった3800円コース、串揚げ9品、野菜惣菜9品のセット2800円コースを主力に展開。21時以降は、セットメニューのほか、単品の串揚げにも対応。1本250円、3本750円、惣菜1種300円、惣菜3種600円などを提供する。

平均客単価は3000円~5000円を想定、目標月商は750万円とした。「既存の串揚げ店の平均単価よりも、1000円程度高い客単価を狙う。低価格帯の競争は激しく新規参入は難しい。野菜惣菜をしっかりと打ち出すことで、女性客の取り込みも図りたい」(同氏)。

11月からは、ランチ営業も開始する予定で、6種類の野菜惣菜とメイン1品、麦飯・味噌汁・デザートの「菜定食」を1000円、ミルフィーユカツとイベリコ豚のメンチカツの串、麦飯・サラダ・味噌汁・切干大根アラビアータ・漬物の「串定食」を1000円で提供する。将来的には、串揚げと共に注力する野菜惣菜を生かした弁当の販売も実施する予定。まずは、前日までの一定数量の注文での宅配弁当を開始する。

1号店の店舗面積は99㎡、席数は1階29席(禁煙)、2階20席+個室6席(喫煙可)、合計55席とした。原価率は約30%、材料費と人件費を合わせたFL比率は55%程度を想定。2017年までに都内に10店程度を出店する目標だ。

湯浅副社長は、「オフィス街でもあり、住宅地もある浜松町は、飲食店の競合も多く、ブランド力を検証するには良い立地と判断した。新しいマーケティング手法と商品力を検証し、ブランドに磨きをかけていきたい」と抱負を語った。

店舗概要
所在地:東京都港区浜松町1-19-2藤ビル1階・2階
TEL:03-5777-2947
営業時間:平日、ランチ11時30分~14時30分、ディナー17時30分~23時30分
土、ディナー17時30分~23時30分、
店休日:日・祝日
店舗面積:99㎡(30坪)
席数:1階29席(禁煙)、2階26席(喫煙)、合計55席

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧