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giraffe/ネクタイ専門店、千駄ヶ谷に工房併設の旗艦店

2015年09月08日 / トピックス商品店舗店舗リポート

スマイルズは9月1日、東京・千駄ヶ谷にネクタイブランド「giraffe(ジラフ)」の工房併設の旗艦店「giraffe WORK TO SHOP Sendagaya」をオープンした。

店内にミシンを設置し、縫製職人が作業している現場を見れる演出で、giraffeの手仕事を体感できるお店を目指す。店内デザインは、高度経済成長期の日本の町工場をイメージした。

<giraffe WORK TO SHOP Sendagaya>
giraffe WORK TO SHOP Sendagaya

giraffeは、「Soup Stock Tokyo」を展開するスマイルズが2006年2月から開始したネクタイ専門店事業で、「世界一キュートなネクタイ屋さん」を目指すネクタイ専門ブランド。

千駄ヶ谷の店舗面積は180m2。隠れ家的に、目的をもって店舗に来てもらい、ゆったりとした雰囲気で商品を見てもらうため、あえて原宿駅から徒歩で10分程度の立地に出店した。

<店内>
店内

リバーシブルやパッチワークなど、形、色柄、素材などネクタイの新しいスタイルやデザインを提案するの特徴。ネクタイ約300SKU(中心価格帯税別1万円)、蝶ネクタイ50SKU(8500円~)、タイピン10SKU(5500円~1万円前後)、シャツ2型(1万5000円~1万8000円)を展開する。

<ネクタイのディスプレイ>
ネクタイのディスプレイ

20代~40代のスーツを着る仕事をしている男性がターゲットで、平均客単価は9500円。ビジネスシーンで利用しやすいベーシックな柄から、休日にも利用できるラフで面白い柄まで、幅広い商品を展開する。

<商品ラインナップの解説>
商品ラインナップの解説

商品は落ち着いた柄から遊び心ある柄までを体温別に分けてラインナップ。34℃「目を閉じる。目を開く。静寂。」、36℃「技術。家族。知性。」、38℃「反骨の気概。ユニークネス。恋愛!」、40℃「道化?覚醒?あとはご自由に。」をテーマに商品を分類した。

<工房を初めて設置>
工房を初めて設置

これまで、かわいいデザインが好評で、デザインのイメージが先行し、品質面のアピールができていなかったことから、ネクタイを製造する工房を併設した店舗を出店した。工房を併設することで、モノ作りへのこだわりを伝えていきたいという。

<giraffe MANUFACTURE>
giraffe MANUFACTURE

工房を併設したため、好みの生地を選んで、オリジナルネクタイをオーダーできるサービス「giraffe MANUFACTURE」を常時、受注する。

<オーダー用の生地見本>
オーダー用の生地見本

50種類以上のレギュラー生地を用意するほか、250種類程度の数量限定の生地を提供。クレリック、リバーシブル、小剣色違いの3つ型、生地、ネクタイの幅(細め6cm、スタンダード7.5cm、太目8.5cm)を選択する。オーダーは1万5500円から対応する。

<刺しゅう、ワッペン、チャーム>
刺しゅう、ワッペン、チャーム

ネクタイには、英数字の刺しゅう(500円~)のほか、オリジナルワッペンやチャーム(各700円~)をつけこともできる。

<リペアとクリーニングにも対応>
リペアとクリーニングにも対応

デザイン、企画、生産まですべて日本国内で行っているネクタイ専門店としてのサービスを追求し、アフターサービスとして、千駄ヶ谷では、ネクタイのリペアにも対応する。

愛用のネクタイを長く使ってもらうために、ネクタイの芯交換(2500円~)、ほつれ補修(2500円~)、幅詰め(2000円~)、丈詰め(2000円~)、しみ抜き(500円~)に対応する。

<ワークショップスペース>
ワークショップスペース

店内にはワークショップスペースを設置。定期的に、ネクタイにまつわるワークショップを実施する予定だ。蝶ネクタイブローチやロゼットなどオリジナルアイテムの制作や、ネクタイの結び方など、有料・無料の講座を予定している。

<蝶ネクタイ>
蝶ネクタイ

我妻義一ジラフ事業部事業部長は「クールビズの浸透もあり、夏場はネクタイの販売が厳しい面もある。ただ、誕生日などのギフト需要は通年であり、ネクタイをつけるシーンを提案することはできる。ワークショップを通じてネクタイの知識を深めてもらい、夏にネクタイを受注し、秋に商品と届けるといった販売にもつなげていきたい」と語る。

<デザインを生かして生地を裁断>
デザインを生かして生地を裁断

生地の80%はやわらかい風合いが特徴の京都の西陣織を使用。生地の柄を活かしたネクタイを作るため、贅沢に生地を裁断。ネクタイの先端のストライプの幅が不自然に小さいなど、デザイン的な不具合がないネクタイを製作する。

<2015年秋冬コレクション>
2015年秋冬コレクション

2015年秋冬のコレクションのテーマは「スポーツ」で、テニス、バスケットボール、野球、相撲、スキー、マラソンなどをテーマにしたネクタイを投入する。

<野球のネクタイ>
野球のネクタイ

リバーシブルタイプのネクタイで、野球をテーマにした「HIT AND RUN」(1万3000円)は、ネクタイの表裏に、ピッチャーとバッターを描き、野球をしている柄となる工夫をした。話題性のあるデザインを採用することで、ネクタイをひとつのコミュニケーションツールとして提案する。

<2016年春夏コレクション>
2016年春夏コレクション

2016年春夏コレクションは、カラーをテーマに展開。無地やペンキなど、色合いを生かした商品を投入する。

<2016年のバレンタイン向け商品>
2016年のバレンタイン向け商品

バレンタイン向け商品では、LOVEの文字をデザインに反映したネクタイを販売する。基本的に商品は春夏と秋冬に各250アイテム、通年で約500アイテムを展開する。

<宇宙、空、大地をイメージしたネクタイ>
宇宙、空、大地をイメージしたネクタイ

giraffeは現在、代官山、丸の内、玉川高島屋S・C、ルミネ新宿、NU茶屋町店に展開する。男性の自家需要のほか、可愛いデザインもあり、女性のギフト需要も多いという。

利用客の男女比率は、代官山50対50、丸の内60対40、玉川高島屋S・C40対60、ルミネ新宿30対70、NU茶屋町店60対40となっている。ルミネ新宿店は、クリスマスでは女性比率が90%となる。

<自家需要向け店舗の丸の内>
自家需要向け店舗の丸の内

男性客が自分で使うためのニーズのほか、女性のギフト需要が強いため、現在、代官山店以外は、店舗を自家需要向けと贈答需要向けの2つのタイプで展開する。

丸の内とNU茶屋町店は自家需要向け店舗の位置づけで、ネクタイの柄を面でしっかりと見せる演出をした。

<ギフト需要向け店舗のルミネ新宿>
ギフト需要向け店舗のルミネ新宿

ギフト需要向けの店舗は、商業施設全体の来館者比率で女性が圧倒的に多いなどの特徴に合わせて展開。引き出し什器も多用しながら、さまざまな商品を楽しく探し出す演出をした。

<店内にはサインポールを配置>
店内にはサインポールを配置

どちらのタイプの店舗でも、店舗のアイコンの一つとして、ネクタイの柄を連想させることから、理髪店を表す赤・白・青の三色もようのサインポールを店内に設置している。

来年3月までに、関西の駅ビルと都内の都心型商業施設にギフト需要向けの店舗を出店する予定で、8店体制となる予定だ。今後、2年以内に10店体制を目指す。

店舗概要
所在地:東京都渋谷区神宮前2-34-20
シャーレー原宿2階
営業時間:平日12時~20時、土日祝日11時開店
店休日:不定休
TEL:03-6455-5892
店舗面積:180m2

■giraffe
http://giraffe-tie.com/

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