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エイチワイ/負債総額30億円、営業資産はニチレイフレッシュ子会社に譲渡

2009年09月04日 / 経営

帝国データバンクは9月4日、エイチワイ(旧商号:ヒラヤマ、資本金3000万円、福岡市東区箱崎ふ頭1-1-7、代表山口郁夫氏)と関連企業のエイチツー(資本金1700万円、同住所、同代表、従業員(正社員)14名)が、9月1日に破産手続き開始決定を受けたと発表した。

破産手続き開始決定後、各営業資産はニチレイフレッシュ(東京)が100%出資するヒラヤマ(資本金1500万円(今後増資予定)、同所、山崎清治氏)に譲渡され、営業を行っている。

エイチワイは、4月30日までに債権者から福岡地裁へ破産を申し立てられていた。

エイチワイは、1971年2月創業。1981年10月にヒラヤマの商号で法人改組した冷凍魚介加工卸業者。福岡県内に3ヵ所の加工場を所有。大手の冷凍食品メーカーや冷凍食品卸業者、量販店などが得意先。カニを中心にサケ、サバなどのパック詰めなどを製造加工するほか、一部仕入れ販売も行い、2007年9月期は約58億円の年売上高を計上していた。

取り扱いの一部を別会社に移管し、サバ加工を中止したことなどから、2008年9月期の年間売上高は約56億8000万円。消費の低迷や同業者との価格競争などによって収益が低迷。借入金やデリバティブ取引などで財務内容が悪化していた。2009年2月には現商号に変更するとともに会社分割により、ヒラヤマ(2009年8月、エイチツーに商号変更)を設立、主な業務を移管していた。

負債は2社合計で約30億円の見通し。

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