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セブン&アイHD/イトーヨーカドーの衣料部門で価値創出

2010年01月04日 / 経営

セブン&アイ・ホールディングスが発表した鈴木敏文会長兼CEO(最高経営責任者)年頭あいさつによると、イトーヨーカ堂の経営について衣料部門での「新しい価値」の創出に取り組むと述べた。

セブン‐イレブンについては、高齢化社会が進展する一方、身近な小売店舗が減少し続けるなかで、より地域や日常生活に密着した商品・サービス提供の機能が求められており、PBの充実など、新商品戦略を通じて「新しい時代のコンビニ」を創造し、これまで以上に顧客の利用頻度アップを図っていく。

イトーヨーカ堂については、総合スーパーは市場の変化に大きく立ち遅れているとの観点から、新たな成長力を生み出すため、行動・組織・経営のすべてをゼロベースから再構築していく考えだ。とりわけ衣料部門は、過去の成功体験を断ち、「新しい価値」の創出に挑戦していく。

ヨークベニマルについては、デフレ傾向が続き、既存店舗の売上・利益成長が厳しさを増すなか、コスト構造の転換によってスーパーストア事業の利益成長力確保に挑戦していく。

そごう・西武については、百貨店業態は各社とも同質化傾向に陥っているとの認識のもと、そごう・西武は他の百貨店にはない独自の魅力づくりを進め、新しい百貨店の価値創造に挑戦する。

セブン&アイ・フードシステムズについては、本部機構の抜本的な見直しとともに、現場から経営体制の再構築を断行する。現在の顧客ニーズに合わせた新商品・サービスの創造に力を注ぎ、2010年度黒字化に向けて再起動を図る。

セブン銀行については、既存のサービスインフラを活用して顧客の日常に密着したサービスを追求する。小口貸出など新事業にも積極的に取り組み、利益成長性向上に挑戦していく。

時代の変化に合わせた「新しさ」と「品質」の実現に向け、グループ力を活かした「グローバルマーチャンダイジング」の推進、リアル店舗網とインターネットの融合によるITサービス事業の創出など、グループシナジーをいっそう強化していく考えだ。

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