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ファミリーマート/最大の総合センター、横浜市鶴見区に竣工

2010年03月10日 / 経営

ファミリーマートは3月10日、同社最大の総合センター「ファミリーマート横浜鶴見総合センター」を竣工した。最大製造対応能力は1日約21万食で、配送可能店舗は420店舗に達する。

<竣工した横浜鶴見総合センター>
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同センターは、定温の米飯やチルド温度帯の調理パン、スナック麺、惣菜、サラダ、チルド米飯など中食商品の製造を行い、配送は、神奈川県東部と東京都西部のおおよそ360店舗に対応する。このため製造工場で950名、配送センターで280名の人員を確保している。

これまでは、調理の過程でチルド商品と常温商品を分けていたが、新センターでは原料と調理を共有化することで、生産性と品質管理の精度向上を図る。機を見て設備更新を試み、商品競争力の強化を目指していく考えだ。

<製造工場内部:盛り付け作業を行う15のライン>
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同日開かれた記者会見で上田準二社長は、「センター稼働は、am/pmの統合によって店舗網が広がるなかで、東京圏でドミナントナンバーワンになる目標に適った施策。安心安全の商品をジャストインタイムで供給できるようになる」と述べた。

<会見する上田社長>
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会見に同席した、物流・品質管理本部長の関正綱常務は、全国各地の製造工場と配送センターの総合センターへの統合については、「折を見て検討する」と述べたが、すべて総合センターとして整備するかについては明言を避けた。

トオカツフーズは、東京・多摩市や神奈川・川崎市など新センター含めて4拠点を有しており、合わせて1200店舗をカバーできる体制を整えた。「統合によって増えるam/pmの店舗についても網羅できる」と上田社長は説明した。

東京圏でam/pmが取り扱っている冷凍弁当は、トオカツフーズが供給してきたため、従来通りトオカツフーズの4拠点で冷凍弁当を製造する。

同社は、製造工場と配送センターが一体化したものを総合センターと呼んでおり、今回の新センターは全国で20番目となる。センターの稼働によって、ファミリーマートが最重要エリアとしている首都圏での安定的な供給能力の向上を目指すとともに、店舗拡大に対応することで首都圏におけるドミナント強化を図っていく。

製造工場は18日から、配送センターは22日から稼働する。製造工場運営はトオカツフーズ、配送センター運営は、ファミリーコーポレーション。

ファミリーマート横浜鶴見総合センター概要
所在地:神奈川県横浜市鶴見区矢向6-20-48
敷地面積:1万1848.99㎡
建物概要:工場棟:鉄骨3階建て
建物面積5547.87㎡
工場・配送センター面積1万1548.85㎡
1階(配送センター、センター事務所)4881.57㎡
2階(製造)4881.57㎡
3階(工場事務所、工場福利厚生施設)1785.71㎡

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