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伊藤忠商事/日本アクセスを中心に中間流通事業再編

2010年09月29日 / 経営

伊藤忠商事は9月29日、伊藤忠商事子会社の日本アクセス、ファミリーコーポレーション、伊藤忠フレッシュ、ユニバーサルフードとの間で、食品中間流通事業の強化に向けて日本アクセスを基軸とした事業再編の協議を開始すると発表した。

<事業再編の対象となる4社の概要>

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※伊藤忠商事発表資料に基づき編集部で作成。各数値は2010年3月末現在。
※日本アクセスの主要株主構成は2010年8月末現在。

事業再編によって、伊藤忠商事の中間流通事業の収益拡大や中間流通事業の海外展開を加速させる。

伊藤忠商事の傘下には、セブン&アイホールディングスの主要取引先である伊藤忠食品があるが、「政策的判断として伊藤忠食品は今回の事業再編には含まない」(伊藤忠商事広報部)としている。

伊藤忠商事は、事業再編を通じて日本アクセスと伊藤忠食品の2社体制で食品中間流通事業を強化する方針だ。

今後、伊藤忠商事と4社の子会社は、事業再編検討委員会とプロジェクトチームを設置し、2011年3月までの合意を目指し協議を行う予定だ。各社の株主の調整や吸収合併や事業譲渡など事業再編のあり方について結論を出す計画だ。

日本アクセスは伊藤忠商事の中間流通事業における中核企業で、冷凍・冷蔵・常温の全温度帯に対応する物流網を全国に保有する。ファミリーコーポレーションはファミリーマート向けの物流サービスを提供している。

伊藤忠フレッシュは水産物、農産物、畜産物の加工機能を備えた生鮮食材分野の総合販売会社。ユニバーサルフードは外食・給食企業に対して、商流、物流、情報システムや商品開発、食品安全管理といった機能を提供している。

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