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公取委/エディオン、優越的地位濫用で課徴金40億円

2012年02月16日 / 経営

公正取引委員会は2月16日、エディオンが店舗の新規開店などに商品の搬出搬入、陳列などを納入業者に無償にさせていたとして、独占禁止法の優越的地位の濫用を適用し、排除措置命令と40億4796万円の課徴金納付命令を行った。

<従業員の派遣の要請>

違反行為の内容は、エディオンが遅くとも2008年9月6日以降、自社と継続的な取引関係にある納入業者に対して、搬出・搬・店作りに納入業者の従業員等を派遣の条件について合意がなく、必要な費用を負担することなく、派遣させていた。

納入業者は、デオデオ、エイデン、ミドリ、イシマル等の店舗で販売する商品を直接販売して納入する事業者のことで、搬出は、改装開店を実施する店舗で、商品梱包し、折り畳み式のコンテナに収納して、売場から倉庫等、エディオンが指定する場所まで運搬する改装開店前の作業。

搬入は、新規開店・改装開店する店舗で、搬入口もしくは倉庫からエディオンが指定する売場まで、店舗の倉庫まで商品を運搬する新規開店前又は改装開店前の作業。

店作りは、新規開店・改装開店する店舗で、売場まで搬入された商品を開梱し、エディオンが指定する位置に当該商品の展示と陳列を行い、エディオンが決定した装飾内容で販促物等による装飾を行う新規開店前又は改装開店前の作業。

なお、エディオンでは「命令に関して、当社の認識と異なるため、今後内容を詳細に検討して対応するが、命令を受けた事実は、厳粛に受け止め、コンプライアンスの一層の徹底に取り組む」としている。

さらに、2012年3月期第4四半期で、課徴金納付額40億4,796万円を特別損失として計上し、前回予想の当期利益90億円を50億円に下方修正した。

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