楽天は4月20日、中国本土で楽酷店(Lekutian)のサービス名で行っているインターネット・ショッピングモールを5月末で終了すると発表した。
2010年10月からBaidu(百度)との提携により楽酷天のサービスを開始していたが、昨年来の中国国内でのEC事業への投資熱に起因する競争環境の激化を背景に、サービスの業容は計画を下回る形で推移した。
今後の事業展開について百度側とも協議し、現状では業況を抜本的に改善させることが困難と判断したという。
サービス終了に伴い、2012年12月期第1四半期で減損処理などを行う予定だが、同社からの出資額は累計約8.6億円。
現地旅行予約サイトを通じて行っているトラベル事業や、北京の開発子会社のシステム開発業務などは、今後とも継続する。
中国でのEC事業の環境が安定した後には、引き続き、EC事業の機会を模索する。