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みさと産業/自己破産で負債50億円

2012年06月05日 / 経営

帝国データバンクによると、ペットフード・ペット用品卸のみさと産業は5月31日付で、事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。負債は2011年4月期時点で約50億円。

同社は、1984年5月にペットフード卸業者の札幌営業所を分離して設立。ホームセンターやスーパー、ディスカウントショップなどの量販店向けに犬や猫などのペットフードのほか、ペット用品の販売を手がけていた。

道内のみならず、東北、関東、中部、四国、九州地方へと順次支店や営業所、物流センターを開設して業容を拡大、2011年4月期には年売上高約119億6500万円を計上していた。

この間、仕入れ窓口となる企業を同業者と設立するなど、仕入れコストの削減に努め、物流の効率化を図ってきた。

しかし、業容拡大に伴う借入負担が重荷となっていたうえ、競争の激化に伴い納入単価の低下傾向が続き、共同仕入れによる効果も思惑通りには上がらず、関係悪化から仕入れルートの変更を余儀なくされていた。

主力得意先との取引も中止となり、事業規模の大幅な縮小を強いられて資金繰りが悪化し、今回の措置となった。

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