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五十嵐貿易/自己破産申請で負債32億7500万円

2012年08月06日 / 経営

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帝国データバンクによると、五十嵐貿易は、8月6日に事後処理を茂木議智弁護士ほか2人に一任し、自己破産申請の準備に入った。負債は3月期末時点で約32億7500万円。

1931年12月に創業、47年1月に法人改組したレディース向けのアパレル製品や衣料素材となるテキスタイル製品を扱う老舗業者。

アパレル部門ではスカーフやマフラーなどのレディース向けを中心に、メンズカジュアル、スポーツ衣料、アウトドア衣料などの企画から製造までの一貫受注も手がけ、中国や韓国、東南アジアの協力工場による製造体制を確立する一方で小ロットの受注には国内協力工場を活用した。

テキスタイル事業に関してはオリジナル商品開発に積極的に取り組み、レディーススーツやパンツに関しては長年のノウハウによって豊富な実績を持ち、大手素材メーカーからの出資を得るなどして地盤を確立、2009年3月期には年売上高約85億4700万円を計上していた。

しかし、国内景気の低迷による個人消費の冷え込みや、中国などからの廉価商品との競合もあって受注がジリ貧で推移し、2012年3月期の年売上高は約52億9500万円に減少した。

その後も受注が持ち直すメドが立たず、減収によって金融負担が増すなか、得意先倒産による焦げ付きが散発し資金繰りがひっ迫、今回の措置となった。

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