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TORIAEZU/肉巻きおにぎり製造販売、破産申請

2013年01月15日 / 経営

東京商工リサーチによると、宮崎で肉巻きおにぎりの製造販売を行うTORIAEZUは1月7日に事業を停止、事後を弁護士に一任して破産申請の準備に入った。負債総額は約1億6000万円。

1997年11月、宮崎市中央通で創業。2008年1月、とりあえずを設立、2010年4月、現商号に変更した。

代表者が居酒屋を経営していた時期に賄い料理としておにぎりを生姜焼きした豚肉で包む「肉巻きおにぎり」を開発、これを居酒屋でメニューに加え販売したところ好評だったことから本格的に事業化したもので、宮崎県内一の繁華街通称「ニシタチ」の中心部に直営店2店舗を出店。

2006年8月からは本格的にFC展開を開始、全国放送のテレビ番組でたびたび紹介されたこともあって一気に人気に火がつき、2010年10月期の売上高は約4億5000万円を計上するなど急速に規模を拡大した。

2009年4月に製造工場を移転、2010年6月には東京と福岡に加工センター(現在は閉鎖)を開設するなど積極的に設備投資を行ったものの、規模拡大に企業体力の強化が追いつかず、借入が膨らむ一方で、肉巻きおにぎりのブームが終焉した。

2011年10月期の売上高は約2億5000万円にまで急降下、多額の赤字を計上し債務超過に陥っていた。

取引金融機関に返済猶予を仰ぐとともに、「ラスク・ド・ソレイユ」としてラスク専門店をオープンさせたほか、大福の販売も開始するなど売上回復に努めた。しかし、思うような成果があがらず、事業継続の目処が立たなくなったため法的整理を決断した。

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