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エスケー食品/民事再生を断念、破産申請

2012年06月13日 / 経営

東京商工リサーチによると、エスケー食品は6月8日、神戸地裁へ民事再生法を取り下げ、破産を申請した。負債総額は民事再生法の適用を申請した時点の約51億円。

通算40年以上の業歴を誇る冷凍調理食品製造業者。エビやイカなどを原材料とした調理冷凍品を主体に多様な商品構成を展開、原材料調達からの一貫管理体制の整備に取り組んできたほか、インドネシアの子会社では抗生物質や抗菌剤を使用しない稚エビの育成に成功するなど事業実績は高く、ピーク時となる1992年12月期には年商76億1272万円を計上していた。

近年では全般的なデフレ市況が続くなか、販売単価下落などをもあって年商規模は50億円台の推移にとどまっていた。

30億円以上の長短期借入金を抱えていたことから年間7000万円以上の支払利息負担が収益を圧迫していた。そうしたなか、最近の急激な為替変動に伴ってデリバティブでの損失も発生するなどで支えきれなくなっていた。

自社が持つ主要取引先への売掛債権を金融機関に債権譲渡担保に提供していたため、金融機関に対し担保権実行の留保を求めていたが、受け入れられず今般の措置を決めた。

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