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百貨店業界/2012年売上微減も、増益の企業が増加

2013年10月28日 / 経営

帝国データバンクは10月24日、主要百貨店96社の経営実態調査(2012年度)を発表した。

企業概要データベースから、全国主要百貨店96社を対象とした2011年度(2011年4月~2012年3月)、2012年度(2012年4月~2013年3月)の過去2期間の売上高、損益(単体ベース)について調査、分析したもの。

調査対象となった主要百貨店96社の2012年度の売上高合計は、2011年度との比較で0.7%の減少となったものの、利益は同49.3%の大幅な増加となった。

地域別では「東北」が全9地域中で唯一の増収となり、損益面でも黒字転換。「中国」も黒字転換、「四国」は大幅増益となるなど、地方の健闘が目立った。

増収企業数33社に対して減収企業数は2倍近い61社に達した。「関東」の増収企業数も2011年度の4社から2012年度は10社と増加した。

地域別の損益分布では、黒字企業数63社に対して赤字企業数は29社にとどまった。「関東」は全23社中、18社が黒字を確保している。

増収率ランキングでは、上位20社のうち「東北」から7社がランクイン。個別の動向をみると、大手企業ほど先行投資負担に耐えてリニューアルなどを実施、集客力を高めている事例が目立つ。

売上規模別では「売上規模100億~500億円未満」の準大手で増収企業数が前年度の13社から16社へ増加し、33社が黒字を確保するなど、大手・準大手クラスを中心にアベノミクスも後押しとなった業績改善、収益の底堅さが目立つ結果となった。

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