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エイチ・エス・ジー/特別清算開始、負債19億2500万円

2013年12月04日 / 経営

帝国データバンクによると、エイチ・エス・ジーは、11月20日に東京地裁から特別清算開始決定を受けた。負債は2013年3月期末時点で約19億2500万円。

同社は、1974年4月に建物の清掃管理を目的に設立。1983年12月にホテルテアトルとしてホテル業に転換し、2000年1月には現商号へ変更した。

同年3月には、セゾングループの西洋環境開発・子会社が運営していた「ホテル西洋銀座」の運営を、東京テアトル(東証1部)の子会社であるエイチ・エス・ジーが継承していた。

「ホテル西洋銀座」は、1987年3月に銀座一丁目に開業。都心における中小規模クラスのホテルとして、東京駅や銀座駅からのアクセスの良さ等を背景に、主に外国人ビジネスマンを獲得した。

2000年7月には、米国ホテル運営大手のローズウッドホテル&リゾーツ(米テキサス州)と運営委託契約を締結したほか(2009年12月解約)、輸入家具などの什器関係の販売代行、関連コンサルティング、惣菜の外販等も順次開始。事業範囲の拡大に取り組むなか、2008年3月期には年収入高約33億6500万円を計上していた。

しかし、リーマン・ショック後は外国人利用客が激減。都内外資系ホテルの相次ぐ参入で苦戦を強いられるなか、2012年3月期の年収入高は約20億6400万円にまで落ち込み、赤字計上が続いていた。

その後も業況改善に努めていたが、業績回復には至らず、2013年5月31日をもって「ホテル西洋銀座」は営業を終了。エイチ・エス・ジーも10月31日開催の株主総会の決議により解散していた。

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