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MG整理会社(旧最上)/飲食店経営など特別清算、負債38億円

2015年04月22日 / 経営

帝国データバンクによると、MG整理会社(旧商号:最上)、CW整理会社(旧商号:クリアウォーター)、KS整理会社(旧商号:海荘)の3社は4月13日、東京地裁から、特別清算開始決定を受けた。

負債はそれぞれ2014年5月期末時点で、MG整理会社が約24億2100万円、KS整理会社が約7億9700万円、CW整理会社が約6億4100万円で、3社合計で約38億5900万円だが、その後に変動している可能性がある。

MG整理会社は、1979年創業、1987年6月に法人改組された。最上の商号で、鮮魚・水産物小売、加工品・調理品(持ち帰り寿司)の小売を中心に手がけ、生鮮食料品を主力とする九州地区トップクラスのスーパーマーケットを主な得意先として業容を拡大した。

関係会社などと「最上グループ」を形成し、グループでは「味源本舗」のブランド名で辛子明太子製造なども展開。ピーク時の2003年5月期の年売上高は約55億5500万円を計上するなど、地場有力企業に成長していた。

しかし、その後は消費低迷の影響もあり売り上げが減少。この間、経営する飲食店の一部を他社へ事業譲渡したほか、不採算店舗を閉鎖したことから、2013年5月期の年売上高は約33億4800万円に落ち込んでいた。

加えて、過年度の事業多角化にともなう多額の有利子負債を抱え、資金繰りが悪化したため、2014年8月に地域経済活性化支援機構(REVIC)の支援を受けた経営再建策を発表した。

最上と海荘の事業に関する権利義務を最上鮮魚(2014年7月設立、北九州市小倉北区)へ、クリアウォーターの事業に関する権利義務をクリアウォーター(2014年7月設立、北九州市小倉北区)へそれぞれ継承した。

各社が所有する資産(不動産)を処分のうえ、特別清算を申し立てることとし、2014年12月1日付で3社ともに現商号に変更したうえで、2015年3月12日の株主総会の決議で解散していた。

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